メガネはずしちゃダメ!
自販機の前までいって、お金を入れる。

ミルクティーのボタンを押す。

ガタンッ

ミルクティーを手にとって、飲み口をゆっくりと開ける。

プシュッ

当然のように鳴る開けるときの音。

自分の口元へと、空いた穴へと持っていく。

ゴクンゴクン

二口ほど勢い良く飲んでから、自分の机へ戻っていく。

誰もいない社内は静かで、

でも、そんな静かな部屋に物音が聞こえてきた、

イスに座ってパソコンに向きあっている私は、

その音を気にせず黙々と続けた。

その音は私の後ろで止まった。

人の気配が後ろからする。

それでも、
黙々とやっている私の視界が一瞬にしてボヤける。
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