浅葱色に射す一筋の光






  
 土方は体をプルプル震わせて怒鳴り散らす


  土方「一突きで逝かせてやる!!!」

 
 その怒鳴り声に…三馬鹿が来てしまった…


  三馬鹿「朝から素晴らしい光景だ!!」


    「今日は1日頑張れる!」

   
    「意外と乳あるんだな…」


   総司「……見ないで下さい!!!」 


 そう言い、手をお椀型にし、翔の胸に押し当てた…。


  土方「…お前が言うな!!そして今すぐ手を離せ~~~~!!! 翔は布団に入れ!!」



    翔が布団に潜り込むと…  



  土方「…俺が逝くまで…あの世で楽しくやってくれ…」



      刀を振り上げると…



  近藤「何やってるんだ。皆広間で待ってるぞ!! ッッッ!!!翔はどうした?早く起きないか!」


  と、布団をバサッと取り払った…



  全員「………………あ………………」



      …皆…絶句。




 布団は文机の方に飛んでってしまったから


 土方は羽織りを脱いで翔にバサッとかけた


  近藤「……………………スマン……」



    必死に土方に謝る近藤




 いやいやいやいや…私に謝ってくれ!!!




  土方「皆…悪いな…今から晒し首にさせて頂くが、言い残すことはあるか?」



  全員「いやいやいやいや。早まるな!!」



  総司と平助は一目散に逃げ出し、道場の裏に身を潜めた…



   総司「…危ない所でした…」



  平助「…早かれ遅かれ晒し首は免れないんじゃないの?」



  総司「…大丈夫です。死ぬ時は一緒です…」


  平助「………………総司……………………」


    軽く感動している平助。。。


  総司「それにしても…あの胸の感触…柔らかかった。大福の様でした…」


  平助「…良いなぁ~。俺も触れたかった」


  総司「…………殺されたいのですか?」


  平助「………………………………………

       お前の翔じゃないし!」


    総司「いえ。私のです!」


  ギャイギャイ言い合っていたから…気付かなかった…



  土方「…此処にいたのか…待たせたな…」



   総司・平助「っっっ!!!」



  平助は死を覚悟し、総司に

    【今までありがとう】

  と言う感謝の気持ちを目で送った。


    すると、総司は黙って頷き



  平助を土方へと突き飛ばし、一目散に逃げ出した…



  平助「…裏切り者ーーーー!!!」




   ーーーーーーーーーーーーーー

  


< 109 / 407 >

この作品をシェア

pagetop