浅葱色に射す一筋の光
翔「私…いつまで此処にいるの?」
麻呂「…死ぬまで」
翔「…ご勘弁願いたい…」
麻呂「良いじゃん。俺と夫婦に…」
翔「ごめん被る!!!」
相変わらずのベタベタぶりに総司を思い出す
翔「晋作~…麻呂どっか連れてってよ」
晋作「ごめん被る」
翔「真似してんじゃねぇ!!!」
麻呂「そろそろ晋作部屋戻って!!!」
翔は立ち上がった晋作の足にしがみついた。
翔「なら…私も晋作の部屋に連れてって!」
晋作はうざそうに足を振り回し
私を剥がそうとするが、
翔は意地でも離さない。
晋作「そんなに稔麿が嫌いか?」
翔「はい。虫唾が走る!!!」
麻呂「……………………………………」
晋作「諦めるんだな…。ふっ!あ。そうだ。今夜俺らは会議があるんでいないが、
女将が見張ってるからな…逃げようなんて思うなよ?」
翔「了ーーーー解!でも今何とかして!」
晋作「…………はぁ。稔麿…手ぇ出すなよ」
麻呂「やだ!!!」
翔「……おぃ…ガキか?」
麻呂「何とでも言えよ…俺は優輝菜と戯れる!!!」
翔「……………………もぅやだ…疲れた…」
晋作「優輝菜?」
翔「此処に来てから麻呂のせいで眠れないし、いつも誰かいるし…本当に疲れた…」
晋作「………………優輝菜……」
麻呂「……………………………………」
早く解放してよ…馬鹿…阿呆…
私は窓から真っ青な空を見上げた
翔「………歳………」
麻呂「壬生狼のとこには返さない!」
翔「………ふ……う……」
晋作「……………………………………
稔麿…少し一人にしてやろう…」
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二人は優輝菜に長い縄を柱に括り、
私を部屋なら自由に動けるようにして
部屋を出て行った。