浅葱色に射す一筋の光
総司「…帰って早々…何やってんですか」
土方「…ふっ!仕方なかったんだ…」
総司「その理由が分かりません!!!
少しは翔の心身も考えられませんか?」
土方「いやぁ~~……」
土方は頭をポリポリかいて照れ隠し…
総司「…可哀想ですね…あっちでもこっちでも…」
土方「……………………………………」
ーーーーーーーーーーーーーー
翔が起きたのは昼過ぎ…
翔「キュルキュルキュルキュル~~~~~」
土方「腹減って目ぇ覚ますって…フッ!」
翔「はよ~…」
土方「あぁ。よく寝たか?」
翔「ん…まぁ。 お腹空いたぁ…」
土方「蕎麦食い行くんじゃねぇのか?」
翔「しばらくはマズいんじゃない?」
土方「俺と総司も行くか?」
翔「いや…また人質取ったら同じことだし…もぅあっちには行きたくないから…」
土方「そうか…ちょっと待ってろ」
土方は部屋を出て少しすると
歪な形のおにぎりとお茶を持ってきてくれた
翔「ありがとう…優しいね…その前に」
いざ!!! 厠へ…
ダッシュ!!!
井戸で手と顔を洗い、戻った。
土方「厠とは思えぬ早さで帰ったな…」
翔「…厠だけは慣れない…地獄だ…」
土方「…思ったんだけどょ、お前もますく作って厠行けば良いだろ」
翔「っっっ!!! なる程!!!」
何で今まで気付かなかったんだ。私。
おにぎりを食べながら土方の隣に座って仕事してる姿を見ていた。
土方「……なんだよ……」
翔「仕事してる姿…好きなんだよね…」
土方「気が散る!!」
翔「おぃ。釣った魚には餌はやらねぇ最低男!!!よく聞け…私は昨日疲れてるから
寝かせろと言ったよな…?
なのに、てめぇは昨日散々ヤって
発散したんだよな…? なのに、
ただ見てるだけの私に気が散るだと?
あぁ?言ったな?」
土方「……あぁ。言ったな…」
翔「あぁ…そうかい…もぅキレた!もぅ金輪際!!お前の女じゃねぇ!!!
今日から総司の部屋で寝る!!!
文句は聞かねー」
スパンッッッ!!!
襖を思いっきり開けて…ドタドタ部屋を出た…
土方「閉めてけ! 握り飯食いながら歩くな!!!夜までに帰ってこい!!!」
翔「うるせぇ!!総司の所で寝る!!」
土方「ふざけんじゃねぇ!!!」
翔「総司じゃだめ?じゃ、左之の所に行くから心配すんな!!!
残念だったな…クソ野郎!!!」
土方「今すぐ戻れ!!そして今すぐ晒し首にしてやる!!!」
スパンッッッ!!!
総司「お待ちしてました。フツツカ者ですが…宜しく御願いします」
翔「黙れ!!!」
総司「随分大きな声で叫んでましたね…」
翔「ふ~~~~~~~~~ん…」
……………ゴロン…………
スパンッッッ!!!
翔・総司「ビクーーーーー!!!」
左之「待ってました~~!!!
この時を!!!」
総司「翔は私のです」
左之「いや…確かに左之の所に行くと…」
総司「早く部屋に戻ってください」
左之「あぁ。翔連れてすぐ戻るから
心配すんな…」
総司と左之で翔の取り合い…
翔「2人とも五月蝿いっっっ!!!
喧嘩なら庭でやってっっっ!!!」