浅葱色に射す一筋の光
土方「……そういや…お前が刺されたときも俺が毎回口移しで飲ませてたんだ」
翔・総「へぇ…初耳(です)」
土方「総司…戻ってきたか…」
総司「武田さんと御花畑を走ってました」
土方「…そうか。 で、お前は意識ねぇし、薬流し込んでもすぐ吐いちまう…だから、仕方なく口移しでな…」
総司「言ってくれれば私がやってあげたのに…」
土方「お前は大阪だっただろう。仕方なく…仕方なく…」
翔「そんなに嫌だったのかい!!!」
土方「クククッッッ!」
総司「私がしたかった。そしたら私と恋仲だったかもしれないのに…」
土方「これは、必然だったんだな…諦めろ…総司」と、総司の頭をグシャグシャに撫で回した
髪の毛ボッサンボッサンになった総司
総司「ちょっっっ!!!何するんですかぁ~~~~~~~~~~~~~~!!!」
プリプリ怒りながら総司は結紐を解いた
翔「髪…綺麗だね~!結ってあげる!」
総司「わぁ~!ありがとうございます!」
ーーーーーーーーーーーーーー
土方「……………………………………」
総司「……………………………………」
翔「……………………………………」
総司「…結い直して良いですかね?」
翔「…はい」
土方「クククククク…どうやったらこうも酷く結えるかね…不器用にも程がある…」
翔「……女として恥ずかしい限りです」
シュンとしてると…
総司「翔らしくて良いと思いますよ?」
翔「コホンッ! こ…これからも、手洗い、うがいはまめにして、マスクも欠かさずに!!!
それから…これ…石鹸…あげます。手を洗ったり、顔を洗ったり、体を洗ったりするときに濡らして使ってください。
数に限りがあるので、節約して使って…使い方は…後で教えるから…
お風呂入る時は声かけて!!!」
総司「一緒にお風呂入ってくれるんですか?」
翔「違ぇ~~よ?体を流してあげるだけ」
土方「っっっ!!!おまっ!!!」
翔「はぁ~。歳も洗ってあげるから…」
土方「……………分かった………」
翔「じゃ、部屋に戻るね…何かあったら呼んでね~!」
総司「はぁ~い。母上!」
翔「……………………………………」
スパンッッッ!!!
翔「じゃ~ね!!!」
こうして…翔は総司の看護士にもなった。