浅葱色に射す一筋の光
翔「麻呂と話したいの…今しか…時間がない…」
土方「…ダメだ!!!」
翔「麻呂は……総司に殺される…」
土・総・平「っっっ!!!」
土方「奴は敵だっっっ!!!」
翔「何の敵?幕府の?会津の?新撰組の?日本の?人間の?」
土方「新撰組だ!」
翔「私は違う!」
土方「お前は何だ!新撰組一番組であり俺の小姓だろ!!」
翔「江戸に帰るのに?」
総司・平助「っっっ!!!何?」
土方「江戸に帰るその瞬間までは!新選組だっっっ! 覚えとけっっっ!!! 町に出るのはダメだ!!! 副長命令だ!」
スパンッッッ!!!
翔「言い逃げすんじゃねぇ!!!」
スパンッッッ!!!
ダダダダダダダダ ドガッ!
後ろから跳び蹴り~~~~~~~!
土方「ふふふ…やったな?副長様に跳び蹴りかましたな? よし!今から楽にしてやる」
翔は土方に襟首を掴まれ、部屋に放り投げられた
翔「お願いします!」
土方「ダメだ!」
翔「最期にお別れ言わせて…」
土方「ダメだ!」
翔「この時代、ああ言っとけば良かったって死ぬのはゴメンだと言ったのはどこのどいつだよ!!!
今言わないと…後悔する…お願いします…ありがとうって一言だけで良い…」
土方「……………………………………」
翔「お願いします…副長…」
頭を畳にこすりつけて土下座する翔
土方「…………分かった……総司・平助・新八・左之を連れてこい…」
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私の体を縛り付け、土方、総司、平助、新八、左之に紐を付けられ、歩かされてる私…
みんな私に付けられてるリードを持ちながらゲラゲラ笑ってる…
とてつもなく恥ずかしい………………
私は犬か? 罪人か?
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町を徘徊して半刻…
麻呂発見!!!