浅葱色に射す一筋の光
翔「麻呂ーーーーーーー!!!」
麻呂「っっっ!!!おいコラッ!麻呂って呼ぶなーーーーーーーーーーー!!!」
ダッシュで来て ぎゅっ!
麻呂「優輝菜!会いたかった…」
翔「私もだよ…お世話になったお礼を言ってなかったからお願いして連れてきて貰ったの…」
麻呂「……………………………………
この状態で?」
翔「……あんたには前科があるだろ…今回はそれを防ぐ為…」
麻呂「…だね…でもこんな慰めに遭ってまで俺に会いに来てくれるなんて…嬉しいよ」
チュッ!
土方「ふっ!甘い!お前が翔にしたこと考えれば接吻など朝飯前だろうな…」
麻呂が口付けたのは、土方の手。
その瞬間、幹部もリードを引っ張ったから私は尻餅…
痛いよ?
麻呂「どんだけ大事にされてんの。姫」
麻呂はしゃがんで私と目線を合わせた
翔「今…転ばされましたけど?どこら辺が大事なのでしょう…みんな乱暴過ぎですよ?」
麻呂「会いに来てくれたってことは、お別れに来たって事でしょ?」
麻呂は翔の耳元で囁いた……
翔「……………………死なないで…」
ポタ ポタ ポタ ポタ ポタ
麻呂も死ぬつもり?
翔「……………死なないで…………」
麻呂「優輝菜………違う時代で出会いたかったね…」
そっと翔の頬を撫でてから涙を親指で拭った…
翔「行かないで…麻呂…未来を…幕府を落としたかったら…やり方を間違わないで…
お前の思い描いてる未来は間近で見れるから…桂さんと見れるから…頼むからぁ…
やり方を考えて…武力ではなく…
ここぞと言う時が来るから…お願い…
一緒に未来を歩こうよ…」
麻呂「……何しようとしてるか知ってるんだな…」 コクンと頷く翔。
麻呂「俺の為に泣くな…」
翔「新選組には言ってない…麻呂は…生き残って桂さんを支えなきゃだめ!!!」
麻呂「優輝菜…困らせるな…」
翔「晋作は…大丈夫?」
麻呂「…………発症した………」