浅葱色に射す一筋の光
暫しの休息





  近藤さん、土方、山南さんは池田屋事件の後処理に大忙しだったが、私は暫しの休息。
 

 総司、平助、新八を医者にみせ、手当をしてもらった。 総司は発症していなかった。


       一安心。


  でも、夏だから常にポカリを作って井戸水で冷やしておき、総司、平助、新八の看病、古高の話し相手…やることは沢山ある。


  古高は間もなく 六角獄舎に収容される。

    だから、話も募る。


  平助と新八のサラシを交換し、総司にポカリを飲ませ胸の音を聞く…。


      翔「異常は?」


  総司「なし!優~輝~菜!」


  池田屋から、平隊士がいない時は

  私を優輝菜と呼ぶようになった総司。


  翔「ちゃんと翔って呼んでよ!!」


     総司「良いんです!」


  翔「私が良くない…故に…ダメです」


  総司「平隊士の前では言いませんから…」


  翔「絶対墓穴掘るから…」


     総司「大丈夫」


   はぁ~~~~。 疲れる………


  総司「優輝菜…良くなったら甘味買いに行きましょうね~。そして甘味持ってバイク乗りに行きましょうね~」


     翔「マスクしてね…」


  総司「また…ますく作ってくれません?」


      翔「破れた?」


  総司「大分くたびれちゃってます」


  翔「分かった。後で作っとくね~」


  総司「ありがとうございます」


  翔「何か食べたい物ある?」


     総司「甘いもの…」


  翔「……………………………………」


 ベーキングパウダーないからなぁ。難しいな…


       っっっ!!!


  翔「ふふふふふふふふ。

   良いこと思い付いたっっっ!!! 

    ちょっと待ってて!!!」


  台所に向かった翔は小麦粉を使い、ある物を作り始めた。

    
      クレープ!!!

 
  これならベーキングパウダーなくても作れる


  イチゴとチョコが欲しいけど…ここはハチミツで我慢…久々に未来のお菓子が食べれる!と、翔もウキウキ!!


  翔「お待たせぇ~~~!平助と新八も食べな?」


    総司「良い匂いですね~」



     一口総司が食べた



 総司「っっっ!!! 美味っっっ!!!」


  翔「クレープと言う未来の甘味です」


    総司「素晴らしい…未来…」


  平助と新八も「どれどれ」と、言いながら一口。。。


   平・新「美味いっっっ!!!」


 翔「でしょ~?」満面の笑顔で三人を見た


  新八「お前…料理出来ないんじゃなくて、やりたくなかっただけだろ…女中」


  翔「その通り!!私に毎日あんな苦痛を堪えろ…だなんて…無理無理!!!」


  総司「そうだったんですかぁ……。

 また何か作って下さいね…未来の甘味!!」


  翔「………う~ん…何が出来るかな…考えとく!」


     総司「お願いします」

  

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