浅葱色に射す一筋の光
禁門の変が始まり、
蛤御門の前で一橋慶喜と共に戦っていた。
刀を使い、手が痙攣したら銃に切り替え…
を繰り返していた翔。
早く…古高を助けないと…間に合わない
少しずつ遠ざかり………………
散り散りになり始めた頃………
翔「半刻ほど抜けます!!!」
土方「こらてめぇ!逃げんな!!!」
一「どうしますかっっっ?」
土方「放っとけ…後でたっぷり
絞ってやるっっっ!!!」
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六角獄舎に着き、中を覗くと…処刑が始まっていた…
首がゴロゴロ転がっている…
古高……は……いない。良かった。
見つからないように侵入し、一番奥の牢に古高はいた。
翔「離れて!!!」 パン パン
南京錠を壊し、古高の手を引っ張ると
銃声を聞きつけた役人が集まってきた…
翔「長州藩士、吉田稔麿此処に参上…
古高を奪還させて頂く!!!
手向かう物は容赦なく斬り伏せる!!!」
刀を一本古高に投げると、二人で応戦した。 私は、峰打ちや、肩を狙い、 殺さずに門に向かった…
門前に着いたとき、古高は牢獄を振り返り
古高「同士達よ!!!生き残り、
戦のない世に変えるぞ!
生き延びた命。無駄に使うな!
戦に参加せず、散れーーー!!!」
今度は古高が翔の手を取り走り出した。
翔「カッコ良すぎです!!!古高さん。
それから…スミマセン…麻呂は……………
救えなかったようです。
申し訳ありませんでした」
古高「そうか…だからあの時…
吉田を名乗ったのか…」
翔「はい…また…麻呂に会いたい…」
古高は何も言わず、力強く翔の手を握った
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人気のない神社まで来ると、2人は立ち止まり、息を整えた。
翔「私は戦に戻ります。藩邸に久坂 玄瑞が火を放たないよう…止めて下さい!」
ぎゅっ!
古高「お前に出会えて良かった…いつか平和になったら…お前を探しに行く………
それまで生きろ!!!」
翔「承知!!!」
古高「もし破ったら…あの世で八つ裂きにしてやる」
チュッ~!!
翔「何っっっ!!!」
古高「隙だらけだ…俺もお前を好いている…忘れるな…お前に助けられたこの命…
大切に使わせて貰う…」
もう一度チュッ!
古高「行けっっっ!!!」
翔は頷いて走り出した。
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