浅葱色に射す一筋の光






  翌朝まで翔に付き合った土方。


       朝餉の時間。

  
  土方「…こいつは…女だった…」


  総司「精神的に際どい状態です。気をつけて下さい」


  土方「今日も戦なんだが…こいつは俺の横に置いておく…」


    一「はい。大丈夫か?」

    
   翔「っっっ!!!ぎゃぁ!!!」


     一「わ…悪い…」


   翔「あ…大丈夫です。スミマセン…」


    声が枯れて声が出てない翔


  風が髪を揺らすだけで過敏に反応する。


  戦中も何度も叫んでいたが、土方は大丈夫だと叫び続けた…


   二日目も無事に?戦は終わり…


   三日目は久坂 玄瑞が兵を出した。


    翔「どうすればいい?」


   土方「お前は俺の背中を任せた…

   今まで通り刀と銃を使い分けろ…」


       翔「はい」


     天井を見れば大きなシミ


      翔「ぎゃぁ!!!」
  

      土方「シミだ…」


       モジモジモジモジ


       土方「来い」


     手を引っ張り厠へ…


     翔「無理無理無理無理…」


  土方「此処で待ってるから…行ってこい」


   翔「……………………………………」


      意を決し、厠へ…

  
   翔「ぎゃぁ!!! ぎゃぁ!!!」


   土方「……………………………………」



    バタン   ビューーーーーン!!!



       土方も後を追う


     土方「…済んだのか?」


      コクコクと頷く翔


     土方「井戸はあっちだ」


   手を引き井戸まで連れて行って貰った


    葉っぱが揺れ「ぎゃぁ!!!」


      土方にしがみつく


   石ころが虫に見えて「ぎゃぁ!!!」


   土方「……………………………………」


  翔はバイクに乗る時以外はカラコンを付けられないから仕方がないのだが…





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