浅葱色に射す一筋の光



  
 歳の部屋まで来た時、中で話し声が聞こえた


    土方「翔…どうする…」


       え?私の話?


 土方「斎藤の話じゃ夜も叫んでるらしいぞ」


   総司「……心の病…ですかね…」


   土方「あいつ…倒れちまう…」


   総司「私達のせいですよね…」


   土方「あぁ…助けねぇとな…」


   総司「どうするんです…」


   土方「バイク…乗らせてみるか?」


   総司「行きましょうっっっ!!!

       私も乗りたいですし…」


  土方「お前はどうでも良い…」


   翔は静かに屋根に登った…


    総司「優~輝~菜!!」


   翔「はいはい。何ですか?」


  総司「バイク乗りに行きましょう」


  翔「私は遠慮しとく。行ってきて良いよ」


   総司「はいそうですか…

     なんて言うと思います?」


   翔「丘に行くの恐い…から…」


  総司「じゃあ、ずっとバイクに乗ってましょう…」


  翔「え~~~。ヤダ………………………」


  総司「ヤダじゃない。行くよ!」


   総司は優輝菜を担ぎ下へ降りた。


    総司「連れてきましたよ~」


    土方「よし!行くぞ!」


  担がれたまま蔵の前まで行き、

       降ろされた…


    ガクガクガクガク


     翔の体が震えだした…


    翔「やっぱり…止めとく…」


   土方「ダメだ…行くんだ…」


     総司は蔵の戸を開けた



    ギィーーーーーーーーー


    翔「っっっ!!! ぎ…」


    土方に口を塞がれた…


  そのまま蔵に入るように押された


  土方「ほら…ゼファだ…お前の宝だろ…

     此処はあの蔵じゃねぇし、

     何もいねぇ。よく見ろ」


 翔「Gが出たらどぅすんのっっっ!!!」



 土方「出たら俺らが全て排除してやる…」




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