浅葱色に射す一筋の光
山南さん
山南さんは…脱走して切腹する。
鬱病…正直、翔に何ができるかなんて分からない…。
下手な話は出来ないし…傍にいて逆に苦痛だと思われたら…為す術なし…。
私に何ができるだろうか…
土方は、私がG恐怖症で自分の仕事でいっぱいっぱいの筈なのに、文句一つ言わず、助けてくれてる…。
私はいつもみんなに助けられてる。いつもみんなが私を笑顔にしてくれる。
私もみんなの助けになりたいな~。
私は自分の事ばっかりでいつもみんなを振り回して迷惑ばかりかけてきた。
これからは、新選組の為に私を使おう!
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翔「土方…話があるんだけど…」
土方「…なんだ?入って良いぞ~」
翔「…近藤さんは…何がしたいの?」
土方「おまっっっ!!!何失礼なことを言ってるんだ!!!」
翔「この先、私とあなたが敵になるかもしれないって事…」
土方「何だとっっっ!!!お前は長州に行くってのか!!!」
翔「違う…山南さんと切腹するってこと」
土方「っっっ!!!」
翔「……邪魔なんだよね?山南さんが…」
土方「は?」
翔「仲間として見てないよね…違う?」
土方「山南さんは 尊王攘夷で俺らは佐幕だから… 」
翔「でもさ、始め、この組を作ったときは 尊王攘夷だったよね?」
土方「っっっ!!!それは芹沢さんが!」
翔「………なる程……そう言うことか…」
土方「何だよ」イライラ
翔「始め、尊王攘夷として掲げて付いて来た人達はどうするの?」
土方「それは…」
翔「尊王攘夷としてやっていきたいのに、
頭達がいきなり考えが変わった…
って言われても困るよね……
生き地獄じゃないの?」
土方「……仕方ねぇんだ…」
翔「近藤さんが我が儘だから?」
土方「おいっ!口を慎めっっっ!!!」
土方…相当ご立腹でありますが…
翔「尊王攘夷として働きたいのに、
尊王攘夷と戦わなければならない人達は
何を生きがいに生きていくの?」
土方「……………………………………」
翔「……………………………………」