浅葱色に射す一筋の光






  総司「土方さんは…どうするんです?

     鬼相手に戦うつもりですか?」


  翔「だから…お願いね? 負け戦に行くんだから…」


    総司「山南さんの為に?」


    翔「違うよ?新選組の為だよ?」


 総司「近藤さんの言うことは絶対だよ?」


   翔「白を黒と言うのに…そうですね。

  貴方が黒というなら黒なのでしょう…

 とは言えない……死をもって白と証明する」



  総司「……………………………………」



  翔「…総司は近藤さんも土方も山南さんも好きだから…悪くは言いたくない…



  私、新選組を未来で調べていた時、

   なんでこうなったんだろう…

  なんでこうしなかったんだろうって

     思うことがあったの…


  それを正そうと抗議できるのは…

   私と山南さんだけだと思って……」



    翔は総司の胸から離れた…



  翔「ありがとう。やっぱり総司の胸は元気になる……」



    総司「いつでもどうぞ」



    いつもの総司の笑顔に

  少しだけ悲しみがプラスされていた。


  
      スパンッッッ!!!



    総司「わぁっっっ!!!」


  翔「やっぱり総司は可愛い…またね!」


    総司「油断した!悔しい!」




   ーーーーーーーーーーーーーー




    陰に隠れて聞いていたのは


     平助 新八 左之 一 


   新八「俺、絶対介錯しねぇぞ!」


       一「俺もだ」


  平助「どうすんだよ!!!

  翔と山南さん死ぬつもりだぞ」コソコソ


  左之「そもそも何でこうなったんだ?」


  平助「山南さんと翔の考えが一致したから…かな…俺もどっちかと言えば尊王攘夷」


  新八「俺は…正しいと思った方につく」


  左之「俺はどっちでも良い。俺の意志っつ~こった」


     一「俺は土方さん」



  
   ーーーーーーーーーーーーーー



   まだ時間はある…まだ大丈夫


   出来ないからやらない…ではなく


   出来るかもしれないから…やってみる

  
  私がまさか…湘南連合の副総長になるなんて…誰が思った? 自分でも思わなかった…


  自分を慕ってくれる仲間がいたから出来たこと。




   それを教えてくれたのは仲間達…





    
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