浅葱色に射す一筋の光





     静まり返る夕餉の時間


 みんな私と土方の間の亀裂が見えるのか?


  私と土方を交互に見ている。居心地ワル…


    近藤「何かあったのか?」


       土方「何も…」


    翔「大した事はありません」


     土方にギロリと睨まれた


   私は微笑み返し沢庵をかじった。


    近藤「仲直りしないか!」


  土方「そんな簡単なことじゃねぇ」


    翔「ポリ ポリ ポリ ポリ」


   総司「し…翔!沢庵食べる?

       あまり食欲無くて…」


  翔「っっっ!!!食欲ないの?

     いつから?疲れは?熱は?」


 翔は総司のオデコに自分のオデコをくっつけた


      翔「具合は?」


  総司「翔…とりあえず…離れて…」


  翔「熱は今はないよ?寝れてる?」


  総司「食欲ないのは空気の悪さのせいです」


  翔「なぁ~んだ…そんなこと…これからずっとこうだから慣れた方が良いよ?」


  土方「ほぉ…お前が謝れば許してやらないでもないが…」


  翔「どの部分の謝罪が必要なんですか?

   私には分かりかねます。

  愛していると言った部分でしょうか…

     訂正も必要ですか?」


  土方「違うだろ…あれは変えられない」


  翔「私も変えられません。だから…覚悟して下さい」


       土方「何のだ」


  翔「私の切腹を見届ける事です。

    泣かないで下さいね……

  副長が泣いたらみっともないですよ? 
 
  私は副長が死んだら泣きますけどね……」


  土方「ふっ!何が切腹だ………

       出来もしねぇくせに…」


  翔「私は左之のように馬鹿じゃないんでそんな挑発には乗りません」


  土方「は?お前は左之位馬鹿だぞ?底辺だ!」


  左之「……………………………………。

  俺…関係ないし…話題にするなっっ!!」


 





< 233 / 407 >

この作品をシェア

pagetop