浅葱色に射す一筋の光
部屋にて、一が手当をしてくれていた
一「何故…副長を怒らせた…」
翔「気付いて欲しいんです」
一「何を?」
翔「苦しんでいる人がいると言うことを」
一「じゃあ言えば良いだろ」
翔「土方自身が…。近藤さんが…気付かないと意味がないんです…」
一「新選組は佐幕派になったんだ」
翔「じゃあ、元々尊王攘夷であるから入ってきた隊士達はどうなるんですか…
新選組が佐幕派になって、
思想が変わったのなら…脱退する
意志も与えて良いんじゃないですか?」
一「脱退は出来ないことは分かっているだろう」
翔「じゃあ、尊王攘夷派は…黙って死ねと?」
一「……………………………………」
翔「誰も…身勝手な頭を尊敬出来ないじゃない…」
一「……………………………………」
翔「脱走が増えるだけ…
新撰組の死因の一位は…切腹だよ?
戦じゃないんだよ?」
一「此処はごろつきの集団だからな…」
翔「ゴロつきには生きる権利はないと?
佐幕派になるから…と、
尊王攘夷の者への説得もせず、
我が物顔で局長だから…副長だからと
胡座かいてて良いんですか?」
一「……………………………………」
翔「山南さんが…苦しんでます…
近藤さんや、土方は山南を疎ましく思ってる…脱退も出来ない……
死ぬのを待つだけしか出来ないのですかっっっ!!!
武士以前に人間として間違ってはいませんか?」
一「俺は土方さんに付いて行くだけだ」
翔「一chan位、土方や近藤さんを尊敬してれば問題ないんだけどねぇ~」
一「お前は何をするつもりだ?」
翔「元々の尊王攘夷に戻す…
出来なければ……
尊王攘夷の者達への選択の余地」
一「出来なければ?」
翔「切腹…でも痛いのヤダから拳銃自殺」
一「………お前は武士の端くれだろ」
翔「え?違うよ?」
一「は?」
翔「私は武士の気持ちは微塵も分からない…新撰組が好きなだけ」ニコニコ
一「…………………そうか……………」
ーーーーーーーーーーーーーー
襖に耳を傾けていたのは
左之 新八 平助 総司
4馬鹿「はぁ~~~~~~~~~」