浅葱色に射す一筋の光
翔「ゴメン…ありがとう…もぅ平気…」
土方「不細工。ククッ」
翔「うるせぇよ…言っておきますが…
美人薄命と言う言葉をご存知ですか?」
土方「あぁ。もちろんだ。俺には何の心配もねぇな……」
翔「でも、私も後10年ちょいだからね…」
土方「10年も生きるつもりか?
俺が大変だな……」
翔「あっそ…」
土方「死なせねぇよ…大丈夫だ…
餓鬼を残して逝くんじゃねぇぞ?」
翔「生きたい……」
土方「あぁ。二人で幸せになろうな…」
翔「ん………」
土方「松原の所に戻るか?」
翔「うん…」
松原さんの所へ戻り、翔が体を拭いた
チアノーゼが酷かった…きっと、苦しかっただろう…独りぼっちで逝かせてゴメンナサイ…
お疲れさまでした。ありがとうごさいます
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松原さんは 。光縁寺に埋葬された。
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取り乱しはしなかったものの、
元気のない翔を町に連れ出した
土方「何か食うか?」
翔「お蕎麦」
土方「色気ねぇな…」
翔「好きなんだから仕方あるまい」
土方「何だ…その喋り方は…」
翔「ありがとう…連れ出してくれて」
土方「あぁ。今日は楽しめ」
翔「…………………うん…………………」
土方「まぁ…なんだ…
松原はお前の此処にいるんだ。
いつでも傍にいるって事だ」
と、翔の胸をトントンっと叩いた
翔「そうだね…」
お蕎麦を食べ、小間物屋に入るが、
やはり翔は魅了される物がない…
土方「何もねぇのか?」
翔「うん」
土方はある一点を見ていた…
二人で店を出て歩くが…
土方「此処でゆっくり十数えろ…動くなよ?」
土方は店に戻っていった…