浅葱色に射す一筋の光





    土方の意識が薄れ始めた…


       ベシッ ベシッ


    翔「歳…こっち。私は誰?」


      土方「優…輝菜…」


 翔「正解!! じゃ、貴女の愛する者は?」


      土方「優…輝菜」


 翔「正解!じゃあ優輝菜が愛するのは?」


     土方「土方…歳…」 カクン


  翔「っっっ!!! 歳っっっ!!!」


    胸に耳を付けるが聞こえない


      首で脈を取るがなし


     人工呼吸っっっ!!!


 バイクの免許を取るときにやったっきりだ


  翔「総司!!!土方の心臓が止まった!

  傷口思いっきり圧迫してっっっ!!!」


   人工呼吸と心マッサージを始めた



     ボキッ!  ボキッ!



     嫌な音が聞こえる…


     総司「何の音?」


  翔「肋骨折れた音っっっ!!!

  それよりも…心臓…動けよっっっ!!!

      5分経過……不味い……

    土方っっっ! 土方っっっ!!!

     置いて逝くなって………

     言っただろっっっ!!!

     目ぇ開けろっっっ!!!」



    マッサージと人工呼吸を

     続けながら話し続ける



 総司はボロボロ泣いてるし、平隊士は唖然

  翔「いやぁっっっ!!!戻って!!

  戻って土方っ! 置いて逝かないでっ!

  祝言挙げてないし、子供もまだいない……

    まだダメだってっっっ!!!

   お願い…逝かないで…お願い」



      時間ギリギリ
 


   翔は取り乱し、拳を心臓目掛けて

    思いっ切り振り下ろす……


    翔「土方ぁ~! 土方ぁ~!」


     何度も何度も胸を叩き…


  土方「スゥーーーーーーーー………」


  思いっ切り息を吸い込んだ土方…


    吸い込みすぎて咳き込む…


     翔「土方っっっ!!!」


     総司「土方さん!!!」



   翔「良かったぁ…良かったぁ…」



   土方の首に抱き付き…泣き叫んだ




    土方「うるせぇよ…ぶす…」




  翔「……………………………………。

     今から心停止させます」




     総司「翔っっっ!!!」


     翔は土方にkissをした…


  皆が見てても…今はどうでも良かった…


  土方の声が聞けただけで…幸せだ…

  


  
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