浅葱色に射す一筋の光
土方「……………優……輝……優輝………」
翔「此処っ! 此処にいる!」
土方は懐から血まみれの震える手で
何かを取り出し翔に渡した……
翔「く…櫛? 何で?」
総司「……………………………………」
土方「祝言…あげんだろ…」
翔「ん?うん…」
総司「恋仲に祝言を申し込むときに
渡すんですよ… 櫛は……」
翔「……………………………………」
ポロポロポロポロポロポロポロポロ
翔「土方に……なりたい……」
土方「妻…に…」
翔「なる!なります!鬼嫁になるっ!」
土方「……………………………………。
総司…鬼嫁…いるか?」
総司「いりません。私は戦線離脱します…」
土方「…………総………司………………?」
総司「こんなの見せられたら………
勝つ自信ないです…………から……」
土方「……………泣くな………男……だろ…」
医者が来て、応急措置をし、近くの民家に
少しお世話になることになった
私は一度帰り、抗生物質とサプリ、
着替えを持って土方の所に戻った…
翔「総司…マスクと薬…忘れないでよ!」
総司「分かってます。母上…」
チュッ!!!
総司「これで最後です。御馳走様」
土方「動けるようになったら………
覚えとけ……」
翔「総司………」
総司「元々勝てる相手じゃなかったんです
来世で……一緒になりましょうね…」
翔「喜んでっっっ!!!」