浅葱色に射す一筋の光
優輝菜「会いたいよ?
お父さんやお母さん…翔…仲間達に……」
総司「スミマセン」
土方は何も言わず握る手に力を込めた
翔「いつの間にか二十歳になっちゃった
この時代じゃ生き遅れたね~~」
土方「優輝菜…」
優輝菜「でも…みんないるから大丈夫…
両親も元気でいてくれたら…
其れで良い…。白無垢姿と孫の顔は
見せてあげたかったな~。歳の事も
紹介したかった……………
お母さん…………………………」
土方「……………………………………」
総司「……………………………………」
三人でお団子を買って…帰った。
みんなで食べたお団子は美味しかった
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土方「優輝菜…幕府がお前を狙ってる…」
坂本さんと会ってから一月後の10月
土方「お前の巡察中だけに張ってる奴がいると、総司から言われて山崎に探らせたら…幕府のもんだった」
優輝菜「でも、巡察中なら総司だって、他の隊士も考えられるじゃん」
土方「俺だけが出てる時はつけられてねぇが、二人で出たときはつけられてるらしい。
お前は暫く屯所から出るな」
優輝菜「りょーかい」
土方「幕府はまだ日本の頂点だ…幕府に捕らわれたら新選組じゃ手も足も出ないんだ…気を付けろよ…」
優輝菜「分かった…屯所から出ないってば」
土方「何企んでやがる…」
優輝菜「いや~逆。今拉致られたら薩長同盟の時にいられないじゃん…それは私が困るから…大人しくする」
土方「おぉ。良い心がけだ」
優輝菜「そうじゃろそうじゃろ」
土方「坂本さんの真似か?似てねぇよ」
優輝菜「あ…そうそう………
傷口は綺麗になったけど、肋骨の方はどう?」
土方「咳するとまだ響くがもう平気だ…」
優輝菜「あとちょっとだね…
ゴメンね…私のせいで痛い思いさせて…」
土方「何だ?可愛い事も言えるようになったな…」 ぎゅーっ!!!
優輝菜「歳のいない世は考えられない。
歳がいないと、私も生きていけない…」
土方「それは…俺もだ」
コチョ コチョ コチョ コチョ
優輝菜「ギャア止め…ゲララゲラゲラゲラ」
ドゴッッッ!!!
土方「クッッッ!!!」
土方は忘れていた…優輝菜を擽っては
いけないことを……
肘鉄が綺麗に土方の顎に入った
優輝菜「ほらぁ~~~~~~~~~」
土方「ほらぁ~じゃねぇ!!!
スミマセンだろがっっっ!!!」
優輝菜「はぁ~~~~~~~~?
私を擽っちゃいけないの…知ってるよね?
何がしたかったのっっっ!!!」
土方「ただ…イチャコイタだけだ…」
優輝菜「それだけは私にしてはいけません」
土方「……………………………………」
優輝菜「ゴメン ゴメン…」
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