浅葱色に射す一筋の光
土方「優輝菜…」
急に甘い声を出す土方
優輝菜「ん?」
土方「薩長同盟の前に…祝言挙げよう」
優輝菜「何で?」
土方「これから政に出ることもあるだろう…
土方を名乗って欲しい………」
優輝菜「だから…何で?」
土方「政は男の世界だからだ…」
優輝菜「あぁ、なる程…私を取られたくない訳ですね?」
土方「その通りだ」
優輝菜「百戦錬磨の土方歳三も…
心配するのですね」
土方「あぁ。不安は無いに越したことはない」
優輝菜「……………………………………」
土方「ダメなのか?」
優輝菜「ふつつか者ですが…
末永く宜しくお願い致します」
三つ指ついて土方に頭を下げた
土方「お前もそんな事できるんだな」
優輝菜「馬鹿にしたな?では、
この話…無かったことに…」
土方「冗談じゃねぇっっっ!!!
誰が白紙に戻すかっっっ!!!
日取りだが…何時が良い?」
優輝菜「っっっ!!!決めて良いの?」
土方「したい日があるのか?」
優輝菜「12月20日」
土方「何の日だ?」
優輝菜「私が生まれた日」
土方「っっっ!!!そうなのかっっ!!」
優輝菜「未来では1月1日に、
年をとるのではなく、
自分の生まれた日に年をとるんです。
みんなが祝ってくれる特別な日なんです」
土方「…そうなのかぁ。分かった…
……………………………………
で、いつだっけ………」
優輝菜「……………………………………。
本当に覚える気ありますか?」
土方「もう忘れないからあと一度だけ」
優輝菜「12月20日っっっ!!!」
土方「12月20日 12月20日 12月20日
心得た。12月20日に祝言を挙げる…」
優輝菜「歳…後20年…目一杯幸せになろうね!!!」
土方「いや…50年は幸せにしてやる」
優輝菜「私達…バカップルだな…」
土方「ん?何だ」
優輝菜「いや…何でもない」