浅葱色に射す一筋の光
土方の嫁




    屯所軟禁から2月


   12月20日。私は軟禁中なので


    屯所内で祝言が行われた…



  何気に一番張り切っているのは


      八木家の面子


   優輝菜「か…カツラが…重い…」


  八木奥さん「あんさん、頭小さいなぁ。

    カツラ落ちんように気ぃ付けやぁ」


      優輝菜「あ…はい」


    人生の一大イベントである今日


   カツラを転がすわけには行かない!!!


   お化粧をして、最後に白無垢…


  優輝菜「く…苦しくて息が出来ない」


  八木奥さん「文句ばっか言わんと…しゃんとしぃ!!!」 


  全ての準備が整い八木さんが訪れた


  八木夫妻「お人形さんやわぁ…」 


  優輝菜「ありがとうございます」


 頭を下げるとカツラがズレ、鼻まで下がってきた

  
  八木夫妻「……………………………………」


  優輝菜「……………………………………

        助けて下さい」


  八木夫妻「絶対頭下げちゃあかんよ?」


      優輝菜「………はい」
 


   
   ーーーーーーーーーーーーーー



 
  こうして八木夫妻の進行のもと

     祝言が行われた…………


    平助「すっげぇ~可愛いよ」


  総司「今からでも私と祝言挙げましょう」


      山南「綺麗ですよ」


     武田観柳斎「綺麗だ」


    近藤「おめでとう。綺麗だよ」


   土方「……………………………………」


     優輝菜「歳…格好いいね~」


     土方「凄く綺麗だぞ…」


  優輝菜「カツラが重い上に緩いの…

    白無垢も苦しくて吐きそう」


      コソッと呟くと


  土方「気分が下がること言うな!
  
     カツラには細心の注意を………」


  優輝菜「心得てますっっっ!!!

    頭が下げられないんです…スミマセン」


     土方「気を付けろよ…」


    コク コク   小さく頷いた


  土方「今もかなり危ういぞ…」クスッ






   ーーーーーーーーーーーーーー





  そして終盤に差し掛かり三三九度
   

  
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