浅葱色に射す一筋の光





    土方「そりゃ、散々…」


    優輝菜「黙れっっっ!!!」


  総司「それはそれは熱い夜を

     過ごしたんでしょうね…」


  土方「優輝菜が寝かせてくれなくてな」


  優輝菜「てめぇがだろっっっ!!!」


      ガゴンッッッ!!!  


    優輝菜の得意技、回し蹴り炸裂


  土方「これからは何も心配せず

      子作りに励むつもりだ……」

  優輝菜「今から歳を井戸に投げるから

      総司も手伝えっっっ!!!」 


      総司「喜んで!!!」


   土方「……ってぇ~~~~な!」


   優輝菜「さようなら…土方歳三…」


    ピストルをコメカミに突き付け、

       安全装置を外した


  土方「餓鬼……いらねぇのかよっ!

 俺は金の面でも体力的にも準備はできてる

        ケラケラケラケラ…


   あ…総司……調子はどうなんだ?」


     総司「お陰様で元気です」


    総司の頭を優しく撫でる土方


  土方「そうか…良かった…じゃ、

      優輝菜部屋戻るぞ~~~」


   優輝菜「また来るね~!総司」


  総司「はいはい。せめて胸の音

  聞くのは優輝菜にしてもらえません?

    武田さんは……嫌です……」



 
    土方「良いだろう…………」  


  
  ーーーーーーーーーーーーーー



   それから三日後の昼


  土方優輝菜として坂本さんに

      ご挨拶に向かった。


    坂本「おぉ。良く来たな」


  土方「今日はご報告がありまして…」


    坂本「なんじゃなんじゃ」


  土方「この度、優輝菜と祝言を

       挙げました…………………」


  坂本「それは!誠か!めでたいめでたい! 何か贈り物を…」


  土方「いえ…そんなつもりじゃ…」


  優輝菜「っっっ!!!本当ですか?!

   それではミニエー銃をっっっ!!!」



     ガゴンッッッ!!!



  土方「馬鹿者っっっ!!! 

  ねだるんじゃねぇ。そして…銃はねぇ…

     スミマセン…坂本さん…………」


  優輝菜「いたぁーーーーーい!!!」


  坂本「良いんじゃ…取り寄せる

  つもりじゃったし…お二人に

     贈らせて頂こう………………」


  優輝菜「ありがとうございます」


  土方「……………………………………」


  土方はバツが悪そうに頭を下げた


  土方「それから…優輝菜は今幕府から

  狙われています…あまり連れてこれない

     かもしれません……………」


  坂本「誠か! 気をつけろよ…優輝菜」


      優輝菜「はい」


  それから少し談笑して近江屋を出た



   ーーーーーーーーーーーーーー


  土方「祝をねだるんじゃねぇよ…」


   優輝菜「ミニエー銃はこの時代、

   最新式の銃なの。 これで幕府軍は

   壊滅。私達にも必要になる…………」


    土方「……交渉の達人だな……」


      優輝菜「どうも」


    土方「饅頭買って帰るか…」


    優輝菜「うん…総司喜ぶね!」




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