浅葱色に射す一筋の光
平助「大丈夫?」
桶に水を張って部屋に戻った平助
優輝菜「ごめんね…折角の非番なのに」
平助は手拭いを濡らし絞りながら言う
平助「いや…また非番貰えるし、
優輝菜と1日過ごせるから良いんだよ」
手拭いを額に乗せて微笑む平助
優輝菜「ありがとう。気持ちいい…」
平助「(優輝菜は土方さんの嫁。優輝菜は土方さんの嫁)」ニコっと笑うだけに留めた
優輝菜「平助…」
平助「何?」
優輝菜「何でもない…呼びたかっただけ」クスッ!
平助「何だよ~(ヤバイ…弱った優輝菜は可愛すぎるっっっ!!!)」
優輝菜「ずっと…みんなと一緒にいようね」
平助「っっっ!!!当たり前だろ!!」
優輝菜「うん…」
平助「どした?」
優輝菜「……………………………………」
平助「言えよ」
優輝菜「歴史を変えたことの後悔と…
未来が白紙になったことの不安…」
平助「優輝菜」
優輝菜「この前の近江屋で、
人数の多さに、正直ビビった…
誰か死んじゃうんじゃないかって…
誰かが急に死んだら私…」ウルウル
平助「泣くなよ~…俺達武士なんだ…
死を恐れてはいけない…
そりゃ~仲間や部下がいつ死ぬか分からない恐怖はあるけど…
だからこそ…日々を楽しむんだ…」
優輝菜「平助…」
平助「この先、何が起こっても
優輝菜には何の責任もねぇよ!!!
分かったか?」
優輝菜は起き上がり平助に抱き付いた
優輝菜「グズ…平助も…新八も…左之も…みんな…死なないでね…
新八や一chanは生き残るって史実も…
今ではどうなるか分からない…
これから出会う奥さんや子供達、孫達…
もし死んじゃったら…申し訳ない…
う…うぇ…私のせいで…死んだら…」
平助「優輝菜…まず…離れろ…
土方さんに殺される…それから…
お前が言う史実は…俺らには関係ないんだ…
今を生きることで残るもんなんだ…
お前を苦しめる史実…消してやりたいよ…」
ポンポンっと背中を叩きあやす平助
優輝菜「そうだね…でも私は…
生きて…この面子で…戦い続けたい…」
平助「あぁ。俺もそう望んでる…」
スパンッッッ!!!
総司「私の優輝菜から離れなさい!
土方さんの部屋に行ったら
平助の部屋だって言われて来てみれば……」
優輝菜「来ないでっっっ!!!」
総司「優輝菜…大丈夫だから…」
優輝菜「私が嫌なの…治るまで
私の所に来ないでっっっ!!!」
総司「……………………………………」
優輝菜「っっっ!!!ごめんっっっ!!!
治ったらクレープ作って上げるから…
お願い……………………」
チュッ!!!
総司「これで許します…
私は…労咳なんかにはならない!分かった?」