浅葱色に射す一筋の光
土方「おい。着せてやるから帯解け…」
呆れながら私を離す。
私は帯を解き土方に渡した。
沖田は、恥じらいのない私に
目を見開いて見ていた。
土方「腕…」
優「あぁ?」
土方「腕見せてみろ。昨夜切っただろ?」
優「はは。こん位…舐めときゃ治る(笑)」
土方は呆れながら腕を捲って傷をみた。
土方「大した事はないが、一応消毒しとく」 と、消毒してさらしを巻いてくれた。
優「………ふふふふふふ。
鬼の副長だって言われてたのに…本当は凄く仲間想いの優しい人 だね。 ありがとう」
土方「………………ははは。いつでも鬼でいる訳じゃねぇよっ!よし。行くぞ!」
優「おぅ!!」私は土方と沖田の間に入って腕に 絡みついて歩いた。
土方・沖田「離れ(て下さい)ろ!!」
優「ふふふ…でも私は…みんな好きだよ!」
土方・沖田の顔を見ると、2人ともフッと 笑ってくれた。
土方「お前は俺らが怖くないのか?」
優「怖くないよ。怖いのは一人残されること かな…帰るか…死ぬ…その時まで一緒にいさせてね。役に立つような人間じゃないから…
盾位にはならせてよ!! それとさ…
私が未来から来たこ と…みんなに言っても良いよ? 間者がいることは分かってんでしょ? 私が長州側に拉致られたら…
情報取れるかも しんないじゃん?」
土方「……ばぁ~か…んな心配してんじゃねぇ ~よ。必要な時は必ず来る。
その時まで…生き 延びろ!!良いな。
副長命令だ!」
ほんっっっと…良い奴……
沖田「いい加減、離れて下さい!!」
私は…この人達と…一緒にいたいかも…。