浅葱色に射す一筋の光

男として




 碧野【翔】として生きていく事を決めた優輝菜。


   朝餉を終えて…まずしたいこと…


 優「沖田!! 平助!! トイレどこ!! もうヤバイ!!」

  沖田「トイレ? なんですか?それは…」

  翔「あ~~~~~!!もぅ!! 何だ?

   御手洗い? 便所? もぅ…死ぬ…」

  沖田「ははは。厠ですね…こっちです」


     ダッシュで厠へ…


 外の小さな薄暗い厠へ飛び込んで用を足した …が…しゃがんだ途端…

  翔「おぇ~~~!何だ!この悪臭はっ!

 これが江戸時代か? おぇ~~~! くそ! 」

  沖田・平助「…………………………………

    本当に…女……………………………?」


    息を止めて急いで用を足し

   飛び出し、数メート ルダッシュした。

沖田と平助も走って追いかけると、凄い勢い で空気を求めて深呼吸してる優輝菜がいた。


 沖田・平助「ぶぁ~~ははははははは

 大丈夫ですか?ふふ。 優輝菜(さん)!!」


 翔「し…翔です。私のこれからの課題は…

    まず …厠に勝つ事だな…私は…

    あの悪臭の体験は初めてだ。

     衝撃的だった……厠が恐い…」


    真剣に厠の恐さを語る【翔】


 厠へは我慢の限界まで我慢し、必要最低限近寄るのは辞めようと誓った翔であった。




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