浅葱色に射す一筋の光
意外な訪問者
怪我もすっかり治り、また会合やら見回りなど、忙しく動き回っていた
京都守護職ではなくなったものの、
ゴロツキが多いのと、町民からの熱望、
情報収集など、こちらも利があるので
無償で見回りは続けていた。
町民から愛される新撰組となった。
今日は一番組+土方
町民と世間話したり、走り寄ってくる子供たちと話たり、時にはチャンバラしたり…。
女「ごらぁ~~~~~~!!!
止めてよ!触るんじゃねぇ~~~!!!」
優輝菜「っっっ!!!」
優輝菜は悲鳴の方へダッシュした。
土方、総司も同じく走る
総司「優輝菜みたいな子ですね」
土方「この時代にもいるんだな…」
男が女に絡んでいる
優輝菜「っっっ!!! 洋服?」
走り寄り、男の鬟を掴み、
優輝菜「その女にこれ以上手を出して見ろ…
武士の命髷を頂戴する!!!」
男「わ…分かったから離せ!!!」
土・総「……………………………………」
ザシュ
土方「その男、分かったって言っただろ……
何で切ってんだ!てめぇは!」
優輝菜「て…手元が狂っちゃって…
髷の捕縛…完了…。 スミマセン…」
バシンッッッ!
土方に頭叩かれた…
男は落ち武者の様に無惨な頭になり
放心状態…………………
総司「ゆ…きな…?」
優輝菜「ん?ん?えぇーーーー!!!」
優衣「あ…褌男…とお団子ちゃん…」
優輝菜「は?え?優衣?」
優衣は優輝菜に抱き付いた…
優衣「会いたかった…」
優輝菜「は?え?何で?」
優衣「寂しくてブレスレット触ってたら…此処にいた…」
土方「優輝菜…」
優輝菜「あっ!あぁ、妹の優衣」
総・土「っっっ!!! 何で!」
優衣「分かりません…気付いたら此処に…」
土方「っっっ!!!優輝菜を想う余り…って事か?」
優輝菜「さぁ…」
土方「あ…申し遅れた…新選組副長、土方歳三、優輝菜の亭主だ」
総司「新選組一番組組長、沖田総司です」
優衣「碧野優衣、姉の優輝菜がいつもお世話になっております」
総司「そっくり……」
優輝菜「双子だから……」
総司「優衣さん、行くとこないんですよね…屯所で暮らしましょう…」
土方「…それしかねぇよな…」
優衣「ありがとう。優衣って呼んで下さい」
優輝菜「歳…優衣は新選組を知らないから…
あと…私と間違えたら殺すから…」
土方「あぁ。心得た」