浅葱色に射す一筋の光
近藤さん「女子が喧嘩とな……世も変わるものだな……」
翔「…此方に来てから、その言葉ばかり聞い ている様な気がします…はぁ~。
もちろん、大人しく、女性らしい人も沢山い ますが、私のような女子もいるんですって(笑)」
近藤さん「此方に来たのがあなたで良かった 。 歳…山南さん、来てくれ…」と、立ち上がる と土方と山南さんも立ち上がり去っていった。
平助「お前…強いなぁ~。
明日もやろうぜ! 」
翔「喜んでっっっ!」
斎藤「お前…真面目に剣を習ったらどうだ。 恐ろしく強くなるぞ」
翔「そうですかね? 素手でも結構いけます よ」 クスッと笑う…
左之「じゃ~。来い!! 翔!!」
掌を此方に向けて立ち上がった。
私も立ち上がり、拳を左之の大きな拳に
打ち込んでいった。
本気でやっていいのかしら…?
翔「本気でいって良い?」
左之「おぉ!来い!」
私は一度パンチを辞めて左之の顔を
ジッと見つめた
翔「本気でやるよ?左之も本気で来てね。私が負けたら…夜…スッゴく気持ち良いことしてあげるから」
と、胸に手を当てて最高の笑顔を向けた。
平助「いやいや…左之さんが相手だと、お前 が怪我する。俺が相手してやる!」
新八「いやいや…平助が相手だと平助が小せ ぇから怪我する!そんな可哀想な姿、俺は見てられない。俺がやる!」
斎藤「新八など危険すぎる!俺が相手になろう」
沖田「ま、一番私が妥当ですね。翔!!やりましょう。これは稽古です。私闘ではありません」
左之「俺が良いよな?最初に言ったのは俺だ 。責任もって相手してやるって!!」
翔「じゃ、今日は左之で…!良い?どっちか が倒れたら負け」
左之以外「………明日は俺(私)で!!!」
翔「じゃ~、明日は沖田ね!!」
ドヤ顔で周りを見渡す総司
翔「じゃ…行くよ!! 何でもありでっっっ!」
左之「いつでも!!」
私は左之の両頬に手を添えて…チュッ!!
全員「っっっっっっ!!!」
左之の耳元で「ごめん…」と、一言添えて
股間に一発膝蹴りを入れる
前屈みになり、股間を抑えて丸まった左之の背中に両手を組み上へ振り上げて、そのまま振り下ろす。
背中に拳二つが思いっきり左之の背中に食い込んだものだから、
いくら左之でも倒れる。
私の勝ち!!
翔「勝者ーーーー翔!!!」
みんな…目を見開いて口をあんぐり開けて
固まってるし…。
翔「沖田さん、明日…楽しみにしてます」
翔はそういい残して井戸へ去って行った。