浅葱色に射す一筋の光






 土方「退却ーーーーーーーーーー!!!」


 
    私達は屋根から飛び降り、


    左之の方に走っていった………


  優輝菜「左之!怪我はっっっ!!!」


     ギューーーーーーー!


    左之「大丈夫だ」ナデナデ


    優輝菜「みんなは?」


    新八「俺も…無傷」


    近藤「俺も怪我なし!」


  一「切り傷程度…接近戦だったからな」


  優輝菜「っっっ!!!何処っっっ!!!」


  一「大丈夫だ……怪我のうちに入らん」


      優輝菜「見せて!」


    鎧から見える部分を見せた


     優輝菜「っっっ!!!
   
        掠り傷……………」


    一「だから言っただろ」クスッ

  
    優輝菜「良かった………」


   私は携帯用消毒液を取り出し


     ブシューーーー


  一「っっっ!!!これはっ!」


  優輝菜「細菌が入らないようにする薬」


       一「痛い」 


  優輝菜「ぷっ!一chan…可愛い…」


     一「やっと笑ったな…」


       優輝菜「は?」


    一「怖かったか?震えてた…」


     ギューーーーーーー!  


  土方「それは俺の仕事だよっっ!!」


 一を優輝菜から引き剥がし、微笑む土方 


     土方「お疲れさん!」


   額と額をくっつけて呟く土方。



  土方「怪我人を連れて戻るぞ!!!」

  



   ーーーーーーーーーーーーーー


 
  陣地に戻り、烝と武田観柳斎に


  手当てを受ける者、優衣に作って貰った


     お握りを食べる者


 優輝菜は庭でピストルを手にし、眺めていた


     土方「優輝菜?」


     優輝菜「ん?」   


    優輝菜は振り向かず答えた  


  土方「死ぬつもりじゃねぇよな?」


   優輝菜「当たり前!生きるよ!」


     土方「何すんだ?」


   優輝菜「……………………………………

     未来を変える……それだけ」


   土方「……………………………………」


    ギューーーーーーー!!!


    後ろから抱き付く土方


   土方「いやな予感しかしねぇ」


   優輝菜「考え過ぎだって!」


   土方「……………………………………」
 
  
   二人は暫く抱き合ったままでいた






  
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