浅葱色に射す一筋の光
左之 新八 平助
「おい…優衣…」
ボソッと真剣な顔で優衣に話し掛ける三馬鹿
優衣「ん?」
左之「優輝菜をビデオに収めろ…」
優衣「はぁ?」
左之「ほら…さっき言ってただろ?優輝菜を撮るって……」
優衣「う…うん」
左之「期待してる!うまく撮れよ!
決して土方さんに知れることがないように
心して撮れよ…良いな!」
優衣「はぁ?」
新八「俺らが買い取る。10両…いや…20両でどうだ」
優衣「本気?」
平助「優輝菜を好いてる奴は沢山いるんだ
俺もその一人。ビデオで優輝菜を
見るだけで幸せだ……」
「ゴホンッ!」
三馬鹿「(ビクーーーーーー!)」
恐る恐る後ろを振り向くと………
腕を組み、仁王立ちする
土方
土方「楽しそうな話してんじゃねぇか」
三馬鹿「じょ……冗談だよ~!
ヤだなぁ土方さん! 本気にしちゃった?」
土方「優輝菜をどうするんだ?平助」ニヤッ
平助「優輝菜は……どぅもしないよ?」
土方「20両で買い取り何する気だ?新八」
新八「……………………………………」
土方「答えないならば…仕方ないな!」
スッと抜刀
新八の股間に突き付ける
土方「言わなければ斬る!!!」
新八「上映会を開く…」
左之「バカッ!」新八の口を塞ぐ左之
新八「…………………………」
土方「左之の…お前の言い分は!」
左之「俺は……平隊士に見せるんじゃなくて
純粋に……優輝菜が…見たい…だけ」
土方「ほぉ?ただ純粋に
俺の嫁が見たいんだな?」
コク コク コク
土方「ふっ! そうか…」穏やかに笑う土方
三馬鹿はホッとして息を付いた
その時
ズガガガガンッッッ!!!
土方の強烈な回し蹴りが三人を直撃
土方「ビデオカメラは俺が預かる。良いな!優衣」
コクン 頷く事しか出来なかった
余りにも強烈だった土方の回し蹴りに
誰もが恐怖で震え上がった
土方「優衣…覚えとけ…
絶対の信用をおける幹部でさえ
このような事を考えるんだ」
優衣「はい」
笑っている土方を見るに、まだ本気で
怒っていないことが分かる。
それでこの破壊力
土方は決して怒らせてはならない…
三馬鹿は頭から血を流し気絶している
土方「山崎!手当てしてやれ…」
烝「…………………………はい……」