浅葱色に射す一筋の光





  6ヶ月に入り、悪阻が治まった。


 私の悪阻が治まるのを待って落ち着いてから

   総司と優衣の祝言が行われた


  12月20日

  私と優衣の誕生日であり

      私と歳の結婚記念日………


 去年は鳥羽伏見の戦いで行けなかったけど


      今年は行けそう……


  ビデオカメラを土方が回し、私はカメラ担当


  二人の幸せそうな姿をファインダーに収める


  優輝菜「泣ける……うぅ……優衣ぃ…」


  土方「ケラケラケラケラ すげぇ顔だな…」


    ビデオカメラを優輝菜に向ける


  優輝菜「今すぐどけろ…さもないと…」


     土方「さもないと?」


   優輝菜「平助の嫁になる……」


  土方「何故そうなる!!!」パシッ!


  優輝菜「どけろってばっっっ!!!」


  土方「分かったよ!!!

   見ろ…三三九度が始まるぞ!!!」


    ズルッ ズルッ ズルーーー


  全員「ぶーーーーーーーーーー!!!」


  優輝菜「ほらぁ~~~私達に

   この時代のカツラは合わないの!!!」


  土方「ゲラゲラゲラゲラ  姉妹だな……」


    慌ててカツラを戻す総司


  優輝菜「総司も歳と同じ事してるぅ!

     兄弟だねぇ~~~~~~」クスッ


     土方「兄弟…だな…」


 優輝菜は土方の腰にキュッとしがみついた


  優輝菜「幸せ~~~~~~~~」


      土方「あぁ」


  優輝菜「パパ…ママ…優衣も結婚したよ

   ママのウェディグドレスも着たよ……

   孫の結婚式まで見れると良いな……

   ウェディグドレス…着せてあげたいな……」


  優輝菜は涙でグチャグチャの顔で呟く


    土方はビデオカメラ片手に

  
  土方「俺が死なせねぇ~~~よ!」





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