浅葱色に射す一筋の光


 


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  夕方になり、皆が集まった

   

 土方「優輝菜、皆を紹介するから覚えろよ?

  長男 為次郎、次男 喜六、 三男隼人義厳、三女周、五男良循、四女ノブ、従兄弟の佐藤彦五郎へ嫁いだんだ。
   

    で、俺、歳三、末っ子 」

                

  優輝菜「土方優輝菜です。

   これから宜しくお願い致します」

   と、三つ指ついて頭を下げた


  土方「で、長男 勇司と、長女 優愛」


  喜六「流石、歳三…上玉を掴んだな」


  土方「あぁ。まぁ、

 屯所に転がり込んできたんだけどな。 
 
 この面してっけど、とてつもなく強ぇんだ

   新選組4番組組長、銃術指南!

 俺以下幹部は誰一人勝ったことがないんだ


  余談だが…鳥羽伏見の戦いを終結させ 

  日本を束ねたのは……こいつだ。

   上様に爆弾突きつけたんだ!」


 優輝菜「私の株下げるのやめてください」  

  土方「猫被ってると疲れんぞ?」


  優輝菜「私は嫁に入ったんです!

   嫁業に強さは必要ないでしょう!」


  為五郎「それは…たまげた!!!

 歳三には此くらい強いオナゴじゃないと

      務まらんだろう」


  のぶ「凄いわね…強い子は好きよ」


  優輝菜「土方家が

   理解ある家族で良かったです」ニコ


  土方「左之や新八達と戦わせたら

 一発も食らわず地に蹴落とすんだぜ? 

 俺が拳骨や蹴りを食らわすと倍にして

    食ってかかってきやがる」


  優輝菜「大事なご家族を……

       申し訳ありません」


  喜六「いや…新選組で生きていくためには

 強くなきゃならない。良いんだ。それで」


  土方「で、この顔だろ?誰もが惚れちまう

祝言挙げて、子供が産まれても、言い寄る男は

 多いんだ。俺の悩みだ…先日も襲われてな…

  俺が乗り込まなきゃ危なかったんだ。

   しかも……江戸城でだぞ?」


  優輝菜「……………………………………

    やめてください。その手の話は!」


  のぶ「美しいのも苦労するわよね~」


  優輝菜「いえ……大丈夫です……」


  のぶ「いつか刺されなきゃ良いけど…」


  土方「俺を庇った時に刀が左肩貫通。

    上様庇って右肩貫通…もう傷物だ」


  優輝菜「意味が違います」


  土方「こいつは…

 俺が好きで好きで好きで好きで好きで……」


  優輝菜「はい。そうですね」


  土方「泣きながら死なないで!!

   って言うんだ……可愛いだろう!」


  のぶ「そうね…クスッ! 歳三楽しそうね」

  

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