浅葱色に射す一筋の光
優輝菜「歳三さんも、私をかばって
刺されてしまったんです。
本当に怖かったです」
土方「そん時な……心の蔵が止まった俺を
生き返しやがったんだ」
喜六「そんな事が出来るのかっっっ!」
優輝菜「人間の7割は水分なんです。
要するに血なんですが、3割流れると
死んでしまいます。傷口を強く圧迫し、
心の蔵に衝撃を与え、口から空気を肺に
送り込む作業をするんです」
土方「街中でこいつは、それをやったんだ
みんなが見てるのに…俺の胸の骨
2~3本折りやがった」
喜六「どうやるんだ?」
優輝菜「ニコ 歳三さん、寝てください」
土方を寝かし、顎を持ち上げた
優輝菜「胸をみててください」
土方の口に空気を送り込んだ
優輝菜「胸が膨らんだら、
肺に空気が入った証拠です。
それを3回やり、心の蔵から指2本下に
手を起き、両手を添えて体重をかけ、
力の限り押します。それを20回。
そしたらまた3回口から空気を入れます
それの繰り返しです。
心の蔵が停止してから10分が限度ですが…
押すときに骨が折れてしまいますが
骨は時が経てばくっつきますから…」
喜六「優輝菜は医者だったのか?」
優輝菜「両親が医者です」
為五郎「素晴らしいな…」
土方「松山の子孫でもある」
喜六「武士か…」
優輝菜「はい…北条早雲に仕えてました」
喜六「申し分ないな…良妻賢母」
土方「良き妻ではないがな~…」
優輝菜「スミマセン………」
為五郎「私は目が見えない分、
人に見えないものが見えるんだ。あなたは、
強いが、その分、優しさも備わっている。
歳三への想いも伝わってるよ」
優輝菜「本当ですかっっっ?
凄く嬉しいです!!
ありがとうございます!!!」