浅葱色に射す一筋の光
優輝菜「やっぱ…落ち着く…総司の胸は」
総司「胸くらいいつでも貸すよ?」
優輝菜「ありがとう クスッ!」
土方「俺は邪魔なんだな?
消えた方が良いんだな?」
ジャリッ!
方向転換しようとした
土方の手を引っ張って隣に座らせた
優輝菜は総司から離れて手を握った
優輝菜「総司……私を拾ってくれて
ありがとう…感謝してもしきれない…。
優衣の事も…………ありがとう。
何で未来に帰らなかったのかな……?
……………………………………
違うよね?帰れなかったんだよね?」
土方・総司「(ビクーーーーー!)」
優輝菜「やっぱり………知ってたんだ?
何年か前に私がママにあげたネックレスを
優衣が付けてて、聞き出そうとしたら
メッチャ切れてて…………私に…………
言えないことなんだって分かった…………」
土方「知ってたのか?」
優輝菜「確証は……今の二人の動揺」
土方・総司「はぁ~~~~~~~~」
優輝菜「何があったの?」
土方「……………………………………。
母上が家に火を放った事による
一家心中…………………………」
優輝菜「(ビクーーーーー!!!)」
土方と総司は優輝菜の肩を抱いた
土方「泣いとかなくて良いのか?」
総司「泣いて良いよ?」
優輝菜「泣かないよ?」
総司・土方「は?ぇ? 何で?」
優輝菜「優衣が泣かなかったから……」
総司・土方「………………………………」
優輝菜「薄々気付いてはいたけど……
まさか両親までもね…………………
一家心中……………………………………」
土方は優輝菜を抱き締めた
優輝菜「優衣が話してくれたら……
二人で……泣く………から……
今は………泣かない………
未来は…………変えられなかった」
優輝菜の肩は震えてるけど涙は流さない
土方「もぅ喋んな…今にも零れそうだぞ」
総司「優衣は……泣いて来たと思うよ?
未来でね………………」
総司は優輝菜の頭を撫でた
優輝菜「二人とも……優しくしないで…
チョモレちゃうじゃん………………」