浅葱色に射す一筋の光



   土方の部屋にて

     スッ 襖が開くと

  翔が「おかえりー」と振り返った。

  土方は翔を抱き寄せ、接吻してきた。

  何度も噛むような優しい接吻を…。


     翔「あ…あのぉ~~…」


  土方「あ? …あぁ。悪かったな……

      じゃ、もてなしてくれ」

    翔「了解!! じゃ、座って!!」

  土方「おぅ!!」上機嫌の土方は

     何の疑いもなく 座った。

 私は土方の後ろに回り…肩を揉み始めた。



土方「……………………………………………」



   無言のまま、肩を揉み、叩き、

     時には肘を使 って…。

  土方「…………………………………………

  まさかとは思うが…気持ち良い事とは

   肩もみではあるまいな……………………」

  翔「…………そうですけど、なにか…

   まさかっっっ!! 気持ち良くない?」



  土方「……………………………いや……」



   大きな溜め息をついて

     布団に突っ伏した土方。。。

     翔「腰もやります?」

    土方「あ…あぁ。頼む」

  翔「了解!! じゃ、失礼しますね~」

  土方の上に跨がり、腰を揉んで半刻。

  土方は肩を回し、首をコキコキ鳴らした。

  土方「上手いな……すげぇ~軽くなった。     ありがとよ…本当は違うこと
    望んでたんだが…………………」

  翔「ふふふふふふ。知ってるぅ~~!!

  私は気持ち良くしてあげると言っただけで

    何を…とは言ってないし!

    気持ち良かったんでしょ!

    嘘は申してない! ふふふふふ。

 騙されたあなた達が悪い!! ふふふふふふ」

  土方「まぁ~~…そうなんだが…

     男はみんな 誤解するぞ。」

   翔「あ…良いんです。またチャンバラしてもらいたいし、みんなには何をどうされたかは言わないでね!! さ…寝よう!!」


      土方「あぁ…」


  蝋燭を吹き消し、布団に入ったが…

  土方「俺のこの傷心の心と身体を

     何とかし てくれ………………」

    と、後ろから抱きついてき た。

   翔「慎んでお断り申し上げます。

      お休みな さいませ」



   ーーーーーーーーーーーーーー



  土方にとって拷問の様な夜は続いた…。



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