浅葱色に射す一筋の光
翔「では、説明を始めます。
もし倒したり 傷つけたら…殺します。
じゃ、跨がって…これ がアクセル。
これがブレーキ。このアクセルをゆっくり…
ゆ っくり手前に引きます。
動き出しますから…ゆ っくり…
止まるときはブレーキを……」
ギューーーーーーーーーーーーン!!!
翔「ぜふぁーーーーーーーーー!!!」
猛スピードで消えてった沖田とゼファー
私も猛ダッシュで追いかけた…。
バババババババババ……
林に突っ込んでゼファーに
跨がったままの沖田…
翔「馬鹿やろうっっっ!!!
ゼファーに何かあったらどうしてくれるっ!」
沖田の頭を5回ほど力の限り叩き、
すぐに傷がないか確認。。。
ホッと一息突くと…
沖田「…心の蔵が背中から飛び出ました」
翔「…………出てねぇ~から……」
遠い目をして沖田を見つめた…。
遠くの方で土方、左之、新八、平助が
腹を 抱えて笑ってる…。
翔「後ろ乗って…掴まってて。」と、
後ろに乗せ沖田の手を持って
私のお腹に回した。
沖田「これもまた…心の蔵が出そうですね 」
翔「いや……今から目玉が脳の後ろに
回りますから…ステップにちゃんと
足乗せて踏ん張っ てて!!!」
ステップはここ…と、指差し
ブォン ブォン ブォン ブォン
エンジンをフカシてアクセルを引いた。
沖田の体が後ろに反り返る…
手を離させないように左手で
沖田の手を押さえる。
沖田「ぎやぁ~~~~~~~!!!」
ふふふふふふ。 ゼファーの怨み……
ドリフト ジグザク走行 ローリング ウィリー
一通りやってみんなの所に戻った。
みんなは大爆笑
沖田「みんなも乗ってみると分かるよ…
この拷問。本当に目玉が引っ込みますから」
土方「ははははは。やるわけねぇだろ」
沖田「恐いんですか?敵前逃亡…
切腹に値しますね…」
土方「……怖い?俺がか?ふんっ!
笑わせる。よく見とけよ? 行くぞ。翔」
沖田と同じ様に手をお腹に回し
絶対離すな と…忠告し、アクセルをふかす。
翔「行くよっっっ!!!」
と…思いっきり 発進させると…
土方「ぎやぁ~~~~~~~!!!」
沖田「ぶ~~~~~~~~!!!
土方さん だって私と同じじゃないですか!!」
左之、新八、平助も同じ様に乗せると
皆叫び みんなで大笑いした……………
左之「黄昏の国が見えたぞ」
新八「心の蔵が口から出た」
平助「……震えが止まらねー」
土方「こんなに笑ったの…久しいな…」
翔「また来ようね!!!」
みんな「あぁ!!!」