浅葱色に射す一筋の光
芹沢一派





  土方「お前に会わせなきゃならない人がい るんだ。 ちょっと来い」

    翔「は~い!もしかして…

       芹沢さんですか ?」

   土方「そうだ。襲われんなよ…」

   翔「はぁ~。そうですね」

  二人は重い空気の中、芹沢派のいる

     八木邸へと向かった。



   ーーーーーーーーーーーーーー



   土方「芹沢さん、土方です」

      芹沢「入れ」

 土方「先日、入隊した俺の遠縁の碧野翔で す。」

  芹沢「壬生浪士組は女人禁制だ」

  土方「……………………………………」

  芹沢「何故男装させ此処に置く?」

  土方「剣術はまだまだですが、

   柔術に関しては幹部はまだ誰一人として翔に勝っていません。

  男として生きていく覚悟もある。

    俺の小姓として置いている」

 芹沢「もしお前が女だと知れたら斬る」

      土方「承知」

 翔「碧野翔です。宜しくお願い致します」

   芹沢「お前…来い。土方は去れ」

 芹沢はスッと立ち、翔の腕を掴み部屋を出る

  翔「ちょっ!何ですか!いきなり」

     芹沢「梅! お梅!」

  梅「はいはい。此方にいますよぉ~」

    と、ある一室の襖が開いた。

  芹沢「お前に良いものをやる。

    暇つぶしに 使え。翔だ」

   お梅「おおきに。芹沢はん」

  ニコッと笑い 、私を部屋に入れた。

 翔「碧野翔と申します。どうぞご贔屓に」

 お梅「おいで~。かいらしい子やなぁ」

 翔「………どのような意味でしょうか…」

   お梅「あんさんオナゴやないの」



   ズザーーーーーーーーーー!!!




    スライディング土下座




 翔「お願いします。私がオナゴだと言うこと …言わないでください。私、殺されます!!」

   お梅「ふふふ。面白い子やね~。

    芹沢はんにも言いまへん。

  せやから…うちと友達にならん?」

       翔「友達?」

   お梅「そうやぁ。うち、

 友達いいひんの。せやから頼んます~。」

     お梅が頭を下げる。。。

   翔「頭を上げて下さい。

   私で良かったら喜んで」

      梅に微笑みかけた。

  お梅「おおきに。すまへんなぁ」

  翔「私も初めての女友達なんで、

    嬉しいです。お梅さん 」

   お梅「あんさん、幾つなん?」

     翔「18です」

      梅「うちは22や」



   ーーーーーーーーーーーーーー




  お互いお喋りだから…時が経つのが早かっ た。 久々の女子トークに花咲かせ…

   翔「また…来ても良い?」

   梅「もちろんや!! 待ってるでぇ~」

  翔「じゃ」と、手を振って土方の部屋に戻った。





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