浅葱色に射す一筋の光
大坂力士乱闘事件
流れ的にはこんな感じ
壬生浪士組は自分達の名前を騙り、悪事を働く浪 士の取り締まりを大阪町奉行から依頼され、大阪 の八軒屋の舟宿 京屋忠兵衛方でくつろいでいた
芹沢、近藤、井上、沖田、山南、永 倉、斎藤、平山五郎、野口健司、島田の10人。
夕刻、舟遊びをしようと近藤、井上以外の8名が堂 島川へ向かう
少ししてから斎藤が腹痛を訴え、斎藤を介抱しようと 曽根崎川に架かる蜆橋(しじみばし)を渡る途中、力 士とすれ違い、力士がすれ違いざまに暴言を吐いた
芹沢が力士を脇差しによる峰打ちか鉄扇かで殴り、橋を渡って吉田楼で斎藤を介抱する。
しばらくして楼外が騒がしくなる。何事かと外を 見れば、大阪力士の面々が八角棒を持って吉田楼 へ押し掛けてきていた
芹沢が一喝するが、力士達は気が収まらず、八角 棒を振りかざしてきた
夕涼みのため、脇差ししか持っていなかったが、 沖田達はなんとかそれで応戦する
浪士組と力士とでは勝負になるはずもなく、力士側の熊川熊次郎死亡。3人が重症。浪士組側は軽傷で済んだ
話を聞いた近藤が大阪町奉行所に出向き、事の顛 末を届ける
相手の素性(壬生浪士組)を知った力士側が詫びを入 れる形で話は収まる
…はずだったが、大阪西町奉行所筆頭与力の内山彦 次郎がそれを良しとせず、激しく追及
(壬生浪士組と力士側は和解し、相撲興行も行う仲となった)
内山は後に暗殺される。