浅葱色に射す一筋の光






   2人で仲良く歩いていると、

  前から左之と平助が歩いてきた。

  左之「翔…すげぇ綺麗だな~!!土方さん変わってくれよ!」

    土方「断る!!」

  平助は目を見開いて声も出ない。

  翔「綺麗でしょ~?」とクルッと回ってみせる。
  
  土方「女らしくしろって!!」

  左之「こりゃ~天神以上だな…」

  土方「太夫級だな。中身は伴わないが…」 

  翔「ふんっ!笑わせるな…」鼻で笑う翔

  土方「鼻で笑うな!!!口元を隠して笑うんだよ!!!」
 
  翔「え~~~!!ヤダ!!キモイ。無理。 私にそんな恥ずかしいことさせないで!」

  土方「普段のお前のが恥ずかしい!!」

   翔「そんな事より…お腹空いた」

  土方「そんな事じゃねぇ!大事な事だ!

      ……料亭でも行くか…」

   翔「え~~~…お蕎麦食べたい!」

  土方「やはり…着物が浮いて見えるな…」

  翔「行こ!! 左之と平助も!!」

  土方「一応…逢瀬なんだが」

  翔「全っっっ然、一目盗んでませんし!!!忍ぶ恋でもない。故に蕎麦行くぞ!」

  平助「もう少し可愛く話せないの?」

  翔「ほほほほほほ。ごめんあそばせ」

  左之「それ…感情込めて言ってみて」

  翔「クスッ!左之はん…可愛いどすぇ~」

  袖で口元を隠して梅ねぇっぽく言ってみた。

  左之「すげぇ色っぽい。今日一日その話し方でいたら団子10本!」

  翔「そんなぁ~。無理。却下!!」

  土方「俺にも言ってみろ」

  土方の胸に手を充てて上目遣い
   
   「歳はん…抱いて…」

  と、自分なりに色っぽく言ってみる




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