浅葱色に射す一筋の光
翔「…土方…」隣で眠る土方の髪を手で梳いた。
土方「…………………………………………」
うっすら目を開けた土方と目が合った。
翔「…怪我…してない?」
土方「っっっ!!!」
肩を庇いながらも思いっきり翔に抱き付く土方…。
小刻みに震えてる土方…。泣いてくれているんだと…土方を右手で抱き締め頭を撫でた。
土方「…ん…の…た…が…」
翔「ん?」
土方「こんの馬鹿たれが!! 俺を突き飛ばし、挙げ句に刺されやがって…
ふざけた事してんじゃねーーーーー!」
ゴンッッッ!!!
翔「……………………………………
(泣いてたんじゃなかったのか…怒りで震えてたのか…このまままた寝た方が良くね?)」
翔はそのまま瞼を閉じた。
土方「ほぉーー。散々寝て…まだ寝る気か?肝の据わった奴だな…」
翔「……………………………………
(無視無視無視無視無視無視無視無視)」
土方「………………そうはさせるか!」
両瞼をこじ開けられた
翔「怪我人に何しやがる…」
土方「…………………怖かった……」
翔「は?」
土方「………お前が死ぬんじゃないかって……。良かった……すまなかった………」
翔「っっっ!!! 土方…」
土方「………歳…だろ?」
翔 「………歳………ありがとう…」
土方「あ?」
翔「ずっと話しかけてくれてて…あの世から引きずり戻したの…歳だった」
土方「片足突っ込んでたのか?」
翔「…ん~…体がね…勝手に光の方に動くんだけど…歳が真っ暗の中で叫んでて…歳の声の方に行きたいのに体はあっちに行きたがってた…気付いたら暗闇に向かって走ってた…」
土方「…………俺は………何喋ってた?」
翔「起きろ…とか…戻ってこい…とか…」
土方「ちゃんと伝わってたんだな…」
翔「…ありがとう。歳。」チュッ!
土方の口に口づけた…
土方「……………………」一瞬ビックリした顔をしたが、すぐに穏やかな顔になった土方。
土方も翔に接吻しようとしたら…