浅葱色に射す一筋の光






   スパンッ!!!

     ドタドタドタドタ

  総司「私にも接吻下さい。どれだけ心配したと思ってるんですか!! 仕方ないので接吻で許します」


  総司は翔に近づき、触れる瞬間

       スッ

    口づけたのは土方の手の甲

  土方「有り難く受け取っておく」

      翔「ぷっ!!」

 総司「狡いですよ?あなただけ…」

 土方「接吻が許されるのは俺だけだ」

   ドタドタドタドタ   スパンッ!!!

 芹沢「っっっ!!!じゃじゃ馬!!」

  芹沢は翔の傷も気にせず抱き締めた

  翔「ご心配おかけしました…私はいつからじゃじゃ馬になったんですか…」

  土方・総司「ぷぷぷぷぷぷぷぷ」

 笑いを堪えているようだが完全に笑ってるよね…?  

  ドタドタドタドタ   スパンッ!!!

  幹部「起きたかっっっ!!!」

  芹沢までも巻き込み、抱き締める面々

  ほんっっっとに心配かけちゃったな…

  翔「みんな…ごめんなさい…ありがとう…
    あ…総司…胸の音…聞きたい…」

  総司「ははは…困りましたね~」

  と言いながらも幹部を突き飛ばし、

 動けない翔の横に寝て着流しを開き、

 腕の中に閉じ込めた…「聞こえる?」

  翔「…うん。もうちょっとこのまま…」

  幹部+土方は不機嫌丸出しで総司を睨み付けた。

  総司「仕方ないでしょう…動けないんですから~」

  物凄く意地の悪い笑みを浮かべる総司

    土方「もう良いだろう…」

  総司「ん?何。翔…もう少し?仕方ないなぁ」

  土方「……言ってねぇよ!! 離れろ!!」

 総司を布団から引きずり出し、ポイッと捨てた…

  芹沢「後で梅も連れて来るから…大人しく寝とけ…じゃじゃ馬…」

  そう言うと部屋から出て行った。

 入れ違いに近藤さんと山南さんも入ってきた
  
  翔「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。わざわざ来て頂いてありがとう御座います」 起き上がろうとした翔を手で制した近藤さん

  近藤「無事で何よりだ。今は安静にし、回復に専念してくれ…」

  山南「目覚めて良かった…本当に心配したよ…」

  翔「スイマセン。 でも土方の盾になれたこと、誇りに思います。この傷は私の宝物になりそうです…」ニコッと微笑んで近藤さん、山南さんの顔を見た


  翔「…………近藤さんの言っていた事…当たりました。大事な物を前にして体が勝手に動いちゃいました…きっと…土方じゃなくても…近藤さんも山南さんも総司も…みんなが…そういう状況になった時…体が勝手に動いちゃいますね…これからこの傷がいくつ増えるか…楽しみです」





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