浅葱色に射す一筋の光
小さな内部抗争
毎日せっせと竹刀を持って平隊士に混ざって稽古をしていた。
稽古を終え、井戸に行くと…
平隊士「……来たぞ……」コソコソと私を見ながら話す平隊士達…。
翔「お疲れ様です…」
平隊士「副長に抱かれることしか脳のないお前に…此処で何が出来るんだ?」
翔「……分かりません…」
私を嫌う平隊士も少なくない。芹沢からも近藤さんからも幹部からも弱い私が可愛がられてるんだから…仕方のないこと…。
平隊士「弱いお前が…何故此処にいるんだ。さっさと出てけ!!!目障りなんだよ…」
翔「すいません…此処に置かせて下さい。お願いします」頭を深々と下げたが
頭を蹴り上げられ、後ろにひっくり返った。
平隊士「…良い気味だ。ふっ!」
翔「っっっ!!! お願いします。此処に置かせて下さい…!!!」
土下座する私を平隊士は嘲笑い、罵倒する。
それを見つけた総司は走り出そうとしたが…土方に腕を引っ張られ、陰に隠れた。
総司「っっっ!!!」
土方「…見てろ」土方はふっ!と笑い、翔を見た。
何度も蹴られ、髪を引っ張られ、殴られ…
口から血の味がする。
翔「…私は弱い…あなた方にもとうてい及ばない…でも…努力します!! あなた方の盾にならせてください。 壬生浪士組は芹沢さんや近藤さん、幹部の人達だけで成り立ってる訳じゃない。 あなた方がいて…幹部があり、局長があるんです。 私も一緒に戦わせて下さい!!」
平隊士「お前じゃ無理だよ!!」
翔「同じ死でも…脱走して切腹するなら…幹部や局長を庇って死にたいんです…」
平隊士「何言っても駄目だな…やっちまえ」
2人の平隊士が私の腕をねじ上げ、1人が私を殴り始めた。
私は…されるがまま…