浅葱色に射す一筋の光

　山崎に手当して貰い、部屋に戻ると土方に正座させられた。

　　土方「何故抵抗しなかった…」

　　翔「私が…此処にいる意味が欲しいから」

　　土方「俺らが…」

　　翔「…ほら…」

　　土方「何だよ!!」

　　翔「いつも守られてるから…彼等が嫉妬するんじゃん…あんた達が何言っても彼等が納得しなきゃ意味がない…

　私が…認められなきゃ…同じ事の繰り返し。　いつまで経っても変わらない。だから言ったじゃん。女扱いすんなって」


　　土方「…あのままじゃ犯されてたぞ？」


　　翔「……………壬生浪士組の評判を落とすとこだった。　　ごめん……」

　　土方「……………………………馬鹿だな。てめぇは！！！」



　　　　　　ガゴンッッッ！！！



　　翔「…別に…処女じゃないし…」


　　土方「ッッッ！！！　そうなのか！！

　　　ｲﾔｲﾔｲﾔｲﾔ…そんな事じゃない。

　　　てめぇの体を大事にしろ！」


　　　翔「……………はい………」


　　土方「たく…そろそろ総司が飛んでくるな…」


　　　　　
　　　　　　スパンッ！！！




　　　　　総司「翔！！！だい…」

　　　　　　　翔「大丈夫です」

　　土方「ふっ！遮られてやがる！」

　　総司「馬鹿にしてます？」

　　翔「トンデモナイ！！！　尊敬してます」

　　土方「お前等は…いつもこうなるな…」

　　総司「私はこう…もっと大人同士艶っぽく接し合いたいんですけどね…どうも…翔の歩調に乗せられてしまうんです…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

　　翔「総司とは…死ぬまで笑っていたいんです…ﾆｺ。　そうさせてくれる総司にホッとする…戦が起こって…歯ぁ食いしばって戦っても…誰かが死んでも…最後には笑っていたい。　それが出来るのは総司だけだからね！」

　　総司「……………………………………」


　　ぎゅ～～～～～～～～～～～～～～！！


　　土方「…………………気に食わねぇ」


　　総司「…すいません。土方さん！もう離せません。例え翔が嫌がっても…」


　　土方「……おいおいおいおい…それじゃ、さっきの奴らと同じじゃねぇか！！！」


　　総司「……翔…子を作りましょう！夫婦になりましょう！」


　　翔「…………胸に響かないよ……それ…」


　　土方「……だ、そうだ。部屋に戻れ!!」


　　　　　総司「もう少しいます」


　　土方「今からお前にとって酷なこと聞くが、良いんだな？」


　　　　　総司「はい！」


　　土方「そうか…。　　翔…お前処女じゃないと言ったが俺は何人目だ？」


　　翔「あのさ、この時代だったらとっくに嫁に出てる年なのに…何でそんな事いわなきゃなんねぇ！アホが！誰が言うか！てめぇだって数え切れないほど抱いてきたくせに！！！」


　　総司「…他の…男に…抱かれてた…」


　翔「ッッッ！！！（こいつまで！！！）」

　　総司を見やると畳に突っ伏してるし…

　　　　土方は不機嫌だし………

　　翔「……………………………………さぁ！居心地悪いし…誰に抱かれに行ってこようかなぁ～？　あっ！左之！」と、部屋を飛び出し全速力で走り出した…


　土方・総司「ッッッ！！！させるか！！！」


　此方もまたダッシュで追いかけてきた…


　　　　　着いた場所は……………



　　　　　　　　蔵