嘘つき彼氏
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あの後、こっぴどくドM野郎に怒られたけど
最後は私の最寄り駅まで送ってくれた。
送ってくれたのは素直にうれしいけど、頭を殴った事がまだ頭から離れない。
あのドM野郎、私がこれ以上バカになったらどうしてくれる。
やり返したいという気持ちが膨らみ、今。
私はドM野郎の下駄箱の前に立っている。手にはしっかりと振られたコーラ。
馬鹿そうな面してるドMだから、下駄箱に入れといたらうれしがって飲むんだろう。
その期待を胸に私はドM野郎の下駄箱をあけた。
…奴はまだ来ていないらしく、上履きが乱暴に入っている。
来てなくて当然だ。
今は7時20分。来てるとしても朝練の人たちだ。ドMのために早起きして学校に来たんだから成功してくれよ。頼む、コーラ!!
と願いつつ、コーラをもう一度振って下駄箱に入れた。