嘘つき彼氏



「よぉ、おめぇここで何してんだ?」
ビクッと肩が強張る。慌てて後ろを向くとそこにはドM野郎が立っていて。



タラリと冷や汗が頬をつたる。
何で登校がこんなに早いの、と思う前にばれてないか心配。ばれてしまったら、私の早起きが水の泡となる。



「…おはよう、ドM野郎。今日は早いんだね。」
何も知らないふりをして、にっこりと微笑む。そんな私に拳を振り落とすドM。
ゴンッて鈍い音が私の頭から聞こえた。
 


「…たぁ!!何すんのよ、このドM!
あんたはいつも通りビンタをくらってなさい!」
「俺はドMじゃねぇ。」


てっきり、コーラを入れたのがバレたかとおもった。少し安心。


殴られたけど。
仕返しに今度ビンタされてる写真をとってアルバム作ってやる。


私がヒリヒリする頭を撫でてる間にドMは下駄箱をあけていた。
「うおおおおお!コーラじゃん!!俺好きなんだよねー。」

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