嘘つき彼氏
にっこりと笑うドM。今まで見たことないくらいにキラキラしていて、
ドクンッて胸が高鳴った。
…その笑顔、反則なんだけど。
恥ずかしくなつて目を反らした途端、
バシャッ
って、予想しなかった効果音。肩より少し長い髪からポタポタと茶色い雫が垂れる。ポロシャツだから下着が透けていて。
ぶっかけられたのがコーラなんて分かるのにそう時間はかからなかった。まぁ今さっき私がたくさん振ったわけだし。
自業自得なのかな、これ。
「…ちょっ、透けてる!透けてる!!」
自業自得で仕方ないと思おうとしたけど、謝るより先に顔を真っ赤にして下着のこと言ったこのドM野郎。これはもう仕方なくない。
身長のせいか奴の胸ぐらを思いっきり掴めなかったので、
腹を思いっきり蹴ってやった。
「今日の放課後何か奢れ!!そして、私に土下座しろ!」
最後に私の前に倒れるドM野郎の足を思いっきり踏んで
逃走した。