走るキミの姿。
第1章

走る姿




「頑張れ!あと、10分だよ!」

私は大き声で叫んだ。
私は遠野千夏(トオノチナツ)。

「千夏!俺、何周目?」
「えーっと…翔哉は…13周目だよ!ファイト!」

私に声をかけたのは、矢野翔哉(ヤノショウヤ)

私はサッカー部のマネージャーをしている。
マネージャーの仕事は簡単に言うと…
部員を支えること。
私は高校2年生。
翔哉も同じだ。
まだ、2年生に上がったばっかりだから翔哉に後輩はまだいない。
私がマネージャーしているチームは結構強いチームだ。
全国大会優勝候補だ。

ピーッッ(笛の音)

「そこまで!ストップ!」

このチームの顧問の先生。通称、鬼センが声をかける。
顧問の先生の名前は鬼川達樹(オニカワタツキ)。
名前の上にこの人、授業&サッカーについては超鬼だ。笑
普通にしゃべってると面白いんだけどね。
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