理想の彼氏
Tさん

第1


『おまたせーーい』


「遅いよゆっこ・・・・。お前が誘ったんだろ!」

待ち合わせの場所にあたしがついた30分後に彼女はきた。
これも彼女らしいけれども・・・。


『え、なになに今日超いい感じじゃん!セクシーーー』

「え?まじ?ま・・まあねえ!!?」

久しぶりに会ったにもかかわらず相変わらずの調子でしゃべれてる。

友達はいいもんだ。

「で、どんなイベントなの?」

『や。なんかスプリングパーティー的な?や、なんかよくわかんね!』

「なにそれ!嘘だろ笑」

イベントの内容すら適当なゆっこにあたしはお腹を抱えて笑ってしまった。



そんなくだらない事で笑っていると渋谷の駅から10分程でそのBARとやらについた。

「CLUBじゃね?笑」

『そんな感じだな笑』

-さすがゆっこ、最後まで期待通りの女だ-

あたしたちは入口で見た目がいかつめの黒髪パーマの兄ちゃんにIDを見せ、これまたいかつい
たらこ唇な兄さんにバッグをチェックされ中に入った。





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