理想の彼氏
そこには、さっきの黒Tの姿が・・・。
というのは妄想で、少し顔立ちが濃い細身の男がいた。
〈どう?飲もうよ!〉
『じゃあなんか買ってくるよ』
〈いいよ!シャンパンいれてるからそれを飲もう〉
あたしはゆっこと男の会話をポカンとして聞いていた。
シャンパン・・・くれるんだ・・・・。
〈はい。〉
男が手渡してきたワイングラスの中には綺麗なピンクの泡がぷくぷくとグラスの中を
気持ちよさそうに浮いていた。
かんぱーーーーい!!
いつの間に居た男の友達。
〈君ら名前なんていうの?俺はまさき!こいつはたくみ!〉
『あたしはゆっこ。このこは杏だよ。』
-あぁ、少女漫画ならここでくるのは黒Tなんだろうな-
「よろしく」
言葉では適当に愛想を振りまいてるけど心の中とはちぐはぐだった。
-おめーに興味ねえんだよ!顔濃いんだよしっつけーーよ-
おっと、いけない。下品なあたしが見え隠れしそうだ。
〈あ、ごめんちょっとまって。ほかの友達も呼んでもいい?〉
『いいよー』
-あぁ勝手に話が進んでいる-