慰め屋




「お疲れ様です。」


そう声をかけてくれたのは現会長であり3年主席のの佐野 太陽先輩である。


「あ、お疲れ様です。」


正直なところ苦手な人物である。いや凄く苦手な人物である。とにかく何を考えているか分からない。


「シンプルな新入生挨拶でとても良かったですね。」



ナイスフォローありゃっす!でも先輩の方が100%以上完璧な挨拶をできるでしょうな!


「深月さん聞いてますか?」

「あっ、すみません。まだ緊張が解けなくて…聞いてませんでした。」


にっこりと微笑みながら太陽は言った。


「深月さんがあまりにも可愛くてあんまり油断してるとちゅーしちゃいますよ?って言ったんですよ。」


お、おう…なんだこいつ…


太陽はそういうと颯爽とステージの方へ歩いて行ってしまった。





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