カッパァ華
「カッパァ? カッパァってあれか?
緑の生き物のやつか?
なぁ! なぁ! 」
大興奮した秀樹が、父親の返事をまだかまだかと待っていた。
未確認生物や、恐竜などが大好きな秀樹は、その言葉に興奮を隠しきれなかったのだ。
「そうや。お前も漫画かなんかで見たことあるやろ?」
「あるある! あの緑のヌルッとした妖怪やろ!」
「妖怪か……お前が漫画で見たような怖い存在ではないんやがな」
「怖くないんか? でも、なんでおとんは知ってるん?」
「お父さんが子供の頃にな、お父さん見たことあるんや。
もう絶滅したと思ってたんやが……」
「えー! ほんまにカッパていたんか!
どんなん? どんなん??
なんて鳴くん? ガアガアとか?
なぁなぁ! 何食うん?
あ! キュウリか!?
なぁなぁ! 教えてや!
大きさどんなん?
ペットにできるんか?
首輪いるんか?
なぁ! 捕まえようやぁー!」
興奮はエスカレートし、早口で話しかける秀樹だった。
「アホか。ペットなんかに出来るかぁ。そんなんしたら、バチあたるわ。
河童様はな、この山の神様みたいなもんや」
「カッパァサマ? 偉いんか?」
「山をな、守ってはるんや。
お父さんもな、お前のおじいちゃんから受け継いで来た話や」
「まじかよー! カッパァってほんまにおったんか!
探そうや! 今からすぐ探そうや!
卵あるんやから生まれたんやろ?
しかも4匹も!」
「そんな簡単には見えないんや」
「なんでや? 数おるんやろ? 4匹も卵あんねんから!
もっともっとおるんちゃうんか?」
「さぁな。今日はもうええ。帰るぞ」
「なんでやねん! いまから探そうや!」
「ええから、帰るぞ」
そう言うと、政吉は来た道を引き返して行っていた。
緑の生き物のやつか?
なぁ! なぁ! 」
大興奮した秀樹が、父親の返事をまだかまだかと待っていた。
未確認生物や、恐竜などが大好きな秀樹は、その言葉に興奮を隠しきれなかったのだ。
「そうや。お前も漫画かなんかで見たことあるやろ?」
「あるある! あの緑のヌルッとした妖怪やろ!」
「妖怪か……お前が漫画で見たような怖い存在ではないんやがな」
「怖くないんか? でも、なんでおとんは知ってるん?」
「お父さんが子供の頃にな、お父さん見たことあるんや。
もう絶滅したと思ってたんやが……」
「えー! ほんまにカッパていたんか!
どんなん? どんなん??
なんて鳴くん? ガアガアとか?
なぁなぁ! 何食うん?
あ! キュウリか!?
なぁなぁ! 教えてや!
大きさどんなん?
ペットにできるんか?
首輪いるんか?
なぁ! 捕まえようやぁー!」
興奮はエスカレートし、早口で話しかける秀樹だった。
「アホか。ペットなんかに出来るかぁ。そんなんしたら、バチあたるわ。
河童様はな、この山の神様みたいなもんや」
「カッパァサマ? 偉いんか?」
「山をな、守ってはるんや。
お父さんもな、お前のおじいちゃんから受け継いで来た話や」
「まじかよー! カッパァってほんまにおったんか!
探そうや! 今からすぐ探そうや!
卵あるんやから生まれたんやろ?
しかも4匹も!」
「そんな簡単には見えないんや」
「なんでや? 数おるんやろ? 4匹も卵あんねんから!
もっともっとおるんちゃうんか?」
「さぁな。今日はもうええ。帰るぞ」
「なんでやねん! いまから探そうや!」
「ええから、帰るぞ」
そう言うと、政吉は来た道を引き返して行っていた。